Buono Pesce(ボーノ・ペッシェ)

ふだん「裏管理人」は関西に住んでおり、時おり氷見にやってきます(とはいえ関西人ではなく生まれ育ちは北海道です)。ですから、氷見に来るとどうしても連日でいろいろとおいしいお店に行くことになります。この日はイタリアンのBuono Pesce(ボーノ・ペッシェ)さんへ行ってきました。イタリア語はわからないのですが、英語だと”Good Fish”の意味のようです。魚介類が豊富な氷見にぴったりの店名です。

一昨日、昨日と、晩ご飯は割合お魚が多かったので、今晩は、店名への敬意を払うことにはなりませんでしたが、肉をメインのコースでお願いしました。まずコーンスープに加えて、タマネギ、パプリカ、ズッキーニ、ナスを使った前菜。野菜本来の美味しさがきちんと生かされています。

次がようやく旬のはしりとなるマツタケのフリッター。レモンをかけていただきます。さっくりした部分とふんわりした部分とが混在しているフリッターの下から、マツタケのしゃっきりとした歯ごたえが。

パスタはナスとハマグリ。意外だったのがカレーパウダーが効いていたこと。そのヒリリとした香りが食欲をそそります。けれども、味としてはカレー味は決してでしゃばりません。そのあたりのバランスがよかったです。

ハマグリは別皿で供されます。こちらはガーリックの風味が実に上手に利かされていて、カレーパウダーとは違った刺激を鼻と口に与えてくれます。

肉料理です。この日は豚ロースでした。写真からもわかるように、豚肉でありながらレアからミディアムレアくらいにさっと火を通し、肉汁をしっかり閉じこめてあります。ソースはバルサミコ。肉の味を決して邪魔しないように味付けされていました。添えられていた野菜の中でも、ミニトマトの甘さには驚きでした。

デザートはアイスクリームとパイ。これにコーヒーがつきます。

写真にはありませんが、パンも素晴らしかったです。特に、それに添えられたエキストラ・ヴァージンのオリーブオイルの軽やかさは、この日一番の驚きの一つでした。美容のために、品質の良いオリーブオイルを毎日杯に1杯くらい飲む人もいるそうですが、これくらいの軽いオイルだと、それもよくわかる気がしました。これまでバターで食べていたのが、ひどく重く感じてしまうほどでした。本当に質の良いオリーブオイルが手に入った時には、このように無添加の小麦粉で焼き上げたパンにつけて食べてみたいものです。

Buono Pesceは「絲穂」から徒歩5分くらいです。上記のようなコースでも、この日は1人4000円もしませんでした。ワインを1本取っても、4000円ほどだと思います。それでも十分に満腹し、満足。よい素材を使っているので、都会の有名店で質の悪いものを高く食べさせられるのが馬鹿馬鹿しくなってきます。

小さなお店ですから、予約していらっしゃったほうが確実です(実は前日に行こうとしたのですが、満席でこの日になりました)。