本疋田、愛し

ずっとエントランスにディスプレイしております本疋田の帯は、数十年ぶりに仕上がって参りました。自前でも持っていますが、お茶会にどれだけ活躍したか分かりません。本疋田ならではの白場がキリリと並び、締めると上品で迫力があり、自信をもった装いができます。先日は、薩摩木綿と合わせて少しカジュアルにしました。

今日は、これまた愛用している江戸小紋に合わせています。予報では雪でしたが、先ほどから日差しが出てきて、何だか柔らかいものを着たいなぁと。母と日替わりで「ほぼ毎日着物」を始めて、今まで持っていた着物一枚いち枚の着心地や魅力を、改めて感じています。帯もそれぞれに性質があり、締める時に「あぁそうだった!」と思い出すこともしばしば。今月はこの藤井絞の本疋田にハマり、よく締めました。着物を変えれば、自然に帯揚げ帯締めも変わり、いつも新しい装いになるものです。