• カテゴリー別アーカイブ 商品のご紹介
  • 深山染めー藍田正雄ー

    大作、力作が五感に響く季節となりました。

    藍田正雄作、深山染めの訪問着です。地模様には、打出の小槌を始めとした宝尽くし文様が、江戸小紋で表現されています。そこへ、裾の部分の暈しが何とも言えない幻想的な美しさを放ち、藍田氏ならではの技が光ります。かつて氏が、全速力を注いだ一枚ということで、今はなかなかお目にかかれない貴重な作風となっています。

    miyamazome

    袋帯は、誉田屋源兵衛「綺羅織り」。古箔の地に、螺鈿を織込んだ逸品です。お太鼓の部分の螺鈿が、キラキラとほのかにきらめきます。

    派手な装いではありませんが、しっかりとした存在感のある組み合わせです。

     


  • 来年の干支、申の張子が入りました。躍動感があり、表情豊かです。予約注文のみとさせていただきます。ご希望の方はお電話にて、どうぞ。

    saru

    ☎0766−74−6218

    3日文化の日、営業致します。


  • 赤のスパイス

    早いもので10月も後半です。

    ただ今、サロンのメインテーブルでは、河村の綴れをご紹介しています。白地に、上品な模様が浮かび上がります。着物は、よろけ水玉(型染め)柔らかな雰囲気が印象的です。

    red

    ポイントは、赤を基調にした帯揚げ、帯締めです。キリリとキュートに、赤のスパイスはいかがでしょう。


  • おーい工房のシフォンケーキ

    食欲の秋、到来です。

    皆様、最近美味しい出会いはありましたか?先日、おーい工房のシフォンケーキを頂くチャンスに恵まれました。ご予約がある時だけ焼かれるというレアなシフォンは、上質な卵のみを使用した大変贅沢なもの。優しい甘みが後を引きます。最初はふわふわとした食感が嬉しく、一日経つとしっとりと落ち着き、更に美味しさが増します。

    「今日はケーキありますか?」と時々お客様に聞かれます。コーヒーのお供に、おーい工房さんのシフォンはいかがでしょう。

    秋晴れが続きます。着物も楽しい季節になりました。どこかへお出かけしたくなりますね。お勧めのトート、入りました。キュートなフクロウは絞りです。後ろは無地。縮緬素材です。

    owl


  • 夜空を見上げて

    10月が始まりました。先日のスーパームーンにはご縁がありましたか?

    メインテーブルには、月見をモチーフにしたアップリケ調の帯を、よろけ模様の小紋に合わせてご覧いただいております。赤の観世をポイントに。

    tukimi

    エントランスには、蝋たたきの色無地。橙、緑、赤、さまざまな色がバランス良く調和し主張してます。帯は、無地の織物を。やはり赤系の帯締めを、印象的に。

    rou

    くっきりと夜空に映える月が、楽しみな季節です。

     


  • 赤の妙

    秋晴れ続きのシルバーウィークが終わり、今日は一転曇り空です。

    だんだんと秋の深まるこの時期は、時に半幅の帯を上手く活用してはいかがでしょう。半幅と言っても、カジュアルなタイプではなく、ワンランク上のものを。こちらは、間道と昆虫文のリバーシブル。和のお稽古シーンにぴったりです。細かい絣が魅力の、モダンな大島と合わせました。朱赤の帯締めをスパイスに。

    red

    連休最終日の昨日は、津幡からのお客様が、素敵なお単衣の装いでお越し下さいました。ピンクベージュの小紋に、白の帯、そして真っ赤な観世を締めて。

    木々や葉等の自然の色が、だんだんと褪色化して行く中で、赤の色は殊更映えるのでしょう。秋は、赤の妙を是非お楽しみ下さいませ。


  • 渡辺俊明作「朱」。木版に手描きを施した、氏の作品の中でも大変珍しく貴重なものです。男女の絵でしょうか。強烈な生命力を感じます。初期の作品ですので、氏の制作へのパワーそのもののようにも見えます。

    syu

    額装も新たに、これからお客様の元に参ります。個人的にも大好きな作品でした。善きご縁があり、とても嬉しいです。


  • もどらず山

    渡辺俊明氏のものがたり『もどらず山』です。初版のもので、10冊のみ出版された中の1冊です。太郎、次郎、三郎の三兄弟が、蛇に変身する化け者を退治する物語が、俊明氏の力強く温かみのある字でどんどん展開します。

    美しい女が蛇の化け物に変わる場面は、とても印象的でした。氏の作品の中でも、化け物は珍しい絵ではないでしょうか。また、生身の人間が描かれていることも『もどらず山』ならではの魅力でしょう。

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    1982年5月31日画。ファンの方、必見です。


  • 半襟ー単衣ー

    ひと雨ごとに秋の訪れを感じます。

    単衣に袖を通しました。着物は単衣、帯は夏帯というミックスの取り合わせが多いです。組み合わせてみると、意外と色合いや素材感に違和感がないことに気が付きます。

    ちなみに、昨日の装いです。着物は単衣の江戸小紋。地は、市松模様でその中に更に橙色のドットが細かに並んでいます。抹茶色ですが、橙と相まって深みのある色です。帯は紗織の鱗文様。着物の色によって、様々な表情を見せる魅力的な一本。6月から盛夏、今に至るまでずっと活躍しています。小物は、白系でまとめて。

    maccya

    そろそろ衿も、季節に合わせて調整したいところです。絽縮緬、楊流などが単衣向き。襟元も季節感を取り入れる大切な要素です。是非、小物のお洒落もご相談下さいませ。

    eri