• カテゴリー別アーカイブ あれこれ
  • 日宮神社

    震災から7ヶ月が経ちました。

    日宮神社の塀は落ちたままです。

    春には美しい桜の花が咲きました。大好きな桜です。

    来年もきっと咲くことを願いながら。

    この道を通って、絲穂にお越しください。

    夏を迎えられた事に感謝をしながら、今月も皆さまをお待ちしております。

     


  • 懐石秘密箱

    みそ蔵カフェにて、懐石秘密箱に参加させて頂きました。

    朝茶事についての、あれこれ、いつもながらとても勉強になります。

    飯器の色々、手前が最も古い形、奥へ行くほど現代の形、です。

    朝ならではのシンプルなお食事でしたが、十分にお腹は満たされ、何より気持ちが満たされました。

    始まりのお祈りに中に、今日この食事に見合うだけの自分であるか、行いを反省しますという一説があり、心にひびきました。食事ができるということは、当たり前のことではない、ということを改めて感じました。

    金沢からのお客様と共に。

    絹紅梅のお着物に、博多献上帯をお召しです。

    来月も参加します。

     


  • 朝茶事へ

    晴天に恵まれた休日、薫風の朝茶事(中国茶)にご縁がありました。

    なかなか手に入らない、貴重な中国茶を6種。

    先生手作りの中華粽、筍の酢の物、お漬物など。

    金沢からのお客様とご一緒致しました。

    辻が花の帯がお着物にマッチし、まさに新緑に映える装いです。

    私は母の引き出しより。戦国武将の名前や、甲冑が手描きでちりばめられた染め帯を。

    端午の節句に寄せて。

    言葉に表せない、夢のような幻のようなひと時でした。

    同時に、このような時間を私たちもお客様と共有できるよう努力しなければと、いつも身が引き締まります。


  • 卒業式と入学式と

    わたくしごとで恐縮ですが、この春、息子が小学校を卒業し中学生になりました。

    卒業式にも入学式にも、着物は白鷹の綾織りを選びました。(佐藤新一作)

    独特の光沢と、織物とは思えない柔らかな風合いは、今まで感じたことのない贅沢感です。

    シルクのドレスを纏っているような。そして、自然と体にまとわりついてくれます。

    (左)卒業式には、熊谷好博子の帯を

    (右)入学式には、藤井絞の本疋田絞りの帯を

    有職織の袋帯もぴったりと合うでしょう。

    綴れの帯も合うでしょう。

    唐織も、金華山織も合うでしょう。

    帯で様々に雰囲気を変えながら、善きフォーマルに仕上がります。

     

     

     


  • 平常心

    明けましておめでとうございます。

    北陸の冬とは思えないような、穏やかな元日となりました。

    昨年からの残し事、続くにしておきたい事を敢えてそのままに、新年を迎えました。

    気負うよりも、平常心にて。

    自分の心が、自分の心で満足の行く一年になれば良いなと思います。

    穏やかな時間が流れている事に幸せを感じながら。

    新年は3日より営業致します。

    お運び、お待ちしております。

     

     


  • HOPE

    先日、もみじの剪定を終えました。

    希望のもみじは、弱った部分がカットされ、生命力あるシルエットになりました。

    明日から大雪の予報が出ていますが、まだしっかりと赤い葉をてっぺんに付けています。

    9月に予約制に変更してからも、変わらず足繁く通って下さるお客様に感謝致します。お食事会や鑑賞会など、すべて無事に終えられたことにも。いざこざや揉め事がなく、心がスムーズに運びました。何よりも嬉しいことです。

    色々なコーディネートをアップしましたが、当店のきものが、やはり一番好きです。いつも良いなと思っています。共感して下さるお客様がいらっしゃる事は、この上ない幸せです。

    年内は30日(土)まで営業致します。年始は1月3日(水)から。

    是非、ご予約下さいませ。


  • オリーブオイルと中国茶

    師走に入りました。

    目まぐるしいお天気ですが、皆様お変わりありませんか。

    先日みそ蔵カフェさんにて、オリーブオイルを贅沢に使ったお食事と中国茶の会がありました。金沢からのお客様と共に、身体が喜び心が整うひとときを過ごしました。

    蕪とリンゴのポタージュ、きのこのパスタとビーツのタルタルの一皿。

    サフランのリゾット、サフラン茶、デザートのアイスクリーム(こちらにも勿論、オリーブオイルを)

    ビーツのタルタルは、ビーツとイチゴと紫芋の取り合わせです。同じ色の食材を合わせるとうまく行くことが多いそうです。なるほど、きものも同じです。同系色でまとめると、うまく行きます。

    お客様コーディネートです。深緑色の地に、可愛らしいお人形があちこちに。

    藍田正雄氏の引き杢の帯と共に。どちらも東京の取り合わせで、まとめられました。

    素敵です。


  • 手紙

    私ごとで恐縮ですが、息子が小学6年生になりました。

    私が通った小学校に通っています。

    授業参観に行くと、玄関の受付に見覚えのある先生がいらっしゃいました。

    私が小学1年生の時に担任だった先生です。お声をかけると、私のことを覚えていて下さいました。

    当時先生は新卒で、大きな愛を持って接して下さいました。最後には、クラス全員に手紙を書いて下さいました。

    その事を思い出して、その時の手紙を読み返して、母となった今、私も手紙を書きました。

    これは、1学期の出来事。

    今日9月15日。2学期の授業参観でした。また受付には、先生が。なんとお返事をいただいたのです。

    思いがけず宝物が手に入ったようでした。

    教室からの風景、当時と変わらぬ風景を眺めながら、縁の不思議を感じていました。

    さて私にとって手紙とは、本当に宝物です。その人にしか書けない文章を、その人の字で書いてあり、その人にしか表現できないもので、唯一のものですから。デジタル化され、ペーパーレスの時代になっても、私は手書きの手紙を書き続けています。

    インスタグラムもありますが、あまり得意な発信方法ではありません。様々な情報を早くキャッチできますが、早すぎて、もう一度見たい、知りたい時に実体のない時があります。

    きっとどんな時代が来ても、私は紙が好きで、実体のある方を好むと思います。

    きっとどんな時代になっても、手紙は宝物のままです。


  • はこぶ

    長月が始まりました。今朝は秋風が吹き、気持ちよく感じられました。

    さて昨日で喫茶だけの営業が終わりました。

    最終日は、お客様皆さまのお心を感じる温かい日となりました。

    本当にありがとうございました。

    足を運ぶ、心を運ぶことは容易なことではありません。

    そこに、何か楽しいことがあるとか、嬉しいことがあるとか、素敵なことが待っているとか、希望のようなキラキラしたものがないと運べないものです。

    これからは、着物をじっくりゆっくりご覧くためのサロンスペースに致します。

    キラキラしたものを模索しながら。

    また皆さまにお運びいただけますように。