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  • 紗合わせ

    文月が始まりました。

    当店に残る最後の紗合わせです。

    六月と九月にお召しいただけます。

    モーヴピンクの地色、裾に赤い花がぼんやりと映ります。

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    ぼんやりの美しさが紗合わせの魅力です。さらさらと良い着心地です。

    帯はひなやの組紐、夏帯です。

    是非、九月までにお仕立て下さいませ。


  • キノコ、奥深き

    六月のとある日、一茶壺庵さんにてとても貴重な企画がありました。

    キノコの語り部、松下和香子さんを迎えられ、巻物によるキノコの生態や役割など様々なことを学びました。

    実際に、松下さんが北海道のフィールドで採取された野生の様々なキノコ(30種類以上!)が展示され、

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    実際に10種類以上のキノコの試飲(ロシアンルーレット)が(ひとつひとつ個性があり面白かったです)ありました。

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    最後は、ドライキノコを使ったお料理です。

    キノコごはんとすり流し。キノコそのものの風味が生きており、力強いお料理でした。

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    キノコのパフェ。アイスクリームが濃厚で絶品でした。

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    北海道の森の様々な葉のお茶も、香り高くとても美味しいものでした。

    装いは、草木染めの単衣に、絽の染め帯を。

    今の時期だけの紫陽花柄です。祖母の箪笥より。

     


  • 米澤進之介の色留袖

    この度、米澤進之介さんの作品についてお問い合わせがあり、店内の全ての作品を引っ張り出してきました。

    色無地や名古屋帯はいつも見ていたのですが、色留袖は久しぶりです。

    改めて広げて掛けると何て素敵!と思わず。

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    地色の垢抜けたグレー。

    花柄の描き方、色彩、いかにも進之介風です。

    上前の上に一羽の鳥が、花を加えています。幸福の鳥でしょうか。正倉院文様のモチーフだろうと思います。

    花柄も正倉院的な左右対称でなく、流水模様と調和しています。

    古典の要素を残しながら、自身の作風に仕上げられた一枚です。

    令和のフォーマルにぴったりではないでしょうか。

     


  • トレド華紋 

    立夏を迎えました。

    きもの トレド華紋 (誉田屋源兵衛)

    帯  博多献上 (渡敬)

    履物 ペーパーヤン (和小物さくら)

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    初夏を想って。博多献上帯は、夏に一本あると大変重宝します。

    黒以外にも、ブルー系やホワイト系がございます。

    是非店頭でご覧になって下さい。

     


  • 小花の彩り

    お嬢様の卒業式を迎えられました。

    小花を上品にあしらった付下げに、唐織の袋帯(籠目に小花)の組合せです。

    帯締めには観世の紺色を。モノトーンのコーディネートを引締めます。

    いつも節目には、こちらの一揃いをお召し下さいます。嬉しいですね。