• もみじ、再生

    猛暑となりました。

    ふわふわとボリュームのあるもみじの木の中に、弱ってきたものがあります。枯れていて、切らなくてはだめかと思っていましたら、新葉が出てきているとのこと。再生に向け、しっかりと命を保っています。

    朝、しっかりと水をやりながら自分自身をも力づけて。

    暑さとうまく付き合いながら、夏のきものを楽しみたいです。

    夏も、絲穂にてお待ちしております。もみじを目印に、どうぞ。

     

     


  • ゆかた、あれこれ

    ゆかたの季節です。

    古典的な総絞りのゆかた(藤井絞)、今では大変貴重です。二色染め分けの半幅帯と共に。

     

    同じく、総絞りのゆかた(左)です。

    落ち着いたピンク地は、永く愛用できます。

    右は、立巻絞り。いびつな縦のラインが魅力的です。

    染め分けの半幅帯には、印象的な緑を。

    すべて国産、日本の手仕事です。纏うと安心感があります。


  • 古樹茶の会ー祖母を想ってー

    祖母が生きていれば、六月三日は誕生日でした。

    藤田泉先生の中国茶会にご縁がありました。素晴らしい茶杯で中国の貴重な古樹茶をいただき(今回はプーアル茶と紅茶でした)、時間の経過によって変化する香りと風味に、ご縁の不思議を感じながら。

    先生手作りのお茶請けとともに。草もちは、きっと祖母のお気に入りだろうとお仏壇のお土産に。

    祖母、母、私と三人で愛用の首里花織りの帯を締めて。

    お茶と、人と、空間と、様々な出会いが重なった善き日でありました。藤田先生のお茶会、帰りはいつも心が「行って良かったー!」と叫びます。


  • 記憶の中に

    今日から水無月が始まりました。

    ずっと以前からある、絽の訪問着です。

    初夏の頃には、いつもこの場所に。階段を上り戸を開けると、目に飛び込んでくるこの清々しい色合いに、いつも夏の到来を予感していました。

    帯は琴糸、唐草文様を織り出しました。

    この帯の時もあれば、白地の夏帯や同系のブルー系を合わせる事もあり、その時々で着物の表情は変わりますが、この着物の地色と花の趣は、心にグッとくるものがあります。

    皆さまにとって、初夏の色は何色でしょうか。

    今月はどのような色合いのひと月となりますでしょう。

     


  • 流水

    お単衣の季節になって参りました。

    サロンでは、水の流れを表した小紋(縦流水墨)と、

    雲取りの帯(紗のような透け感があります)を合わせて

    ストーリー性のある装いをご覧頂いています。

    少しずつ、お茶会や音楽会や、集まりのシーンが増えています。

    是非、テーマのある装いを。

     


  • ボーノ•ペッシェにて

    今年の8月で引退されるシェフの味を惜しみ、お着物ディナーに集まりました。

    思いおもいの小紋を纏います。

    帯は塩瀬の素材、献上帯、少し透け感のあるものまで幅広く。

     

    この時期は、セレクトが豊かです。

    トマトソースのパスタ、この日は白身魚と新玉ネギでした。

    堪能しました。


  • 個性が映えて

    金沢より、お着物でいらっしゃいました。

    久米島紬に合わせて、ペルーの布を帯に。お篭もトータルでとてもお似合いです。

    お単衣の白鷹織に、辻が花の帯を。黄色の帯締めがとても効いています。

    よくご一緒にお着物でお出かけされるお二人、それぞれの個性が映える装いがとても素敵です。