• 紗の袋帯

    さて二階もすっかり秋の雰囲気になっております。オススメは、こちらの紗の袋帯。6月や9月の、帯合わせに悩む単衣時期に、大活躍する一本です。着物は江戸小紋の訪問着。裾模様も素敵ですよ。全体像を、是非ご覧下さいね。

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  • すくい織の帯

    暑さは続きますが、店内は単衣モードに入っております。こちら、ただいまのエントランス。藤井絞の着尺は、墨黒の地色がとても垢抜けていますね。シワになりにくい、しっかりとした生地ですよ。単衣時期にぴったりの、すくい織の帯を組み合わせました。すくいの美しさは、実物をご覧になるのが一番です。是非店内にて、風合い、色合い、雰囲気をお楽しみ下さいませ。

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  • よりよい「時」の刻みかた

    お盆です。皆さま、お墓参りは済まされましたか?昨今、パワースポットなるものがブームですが、私にとってのパワースポットは、仏壇とお墓。心の中にある感謝、思い、相談事をすっかりクリアにできる大好きな場所です。今、この世に生きていることの不思議を感じます。

    さて『婦人画報』9月号に薬師寺管主、山田法胤氏のお言葉が特集されています。ほんの一部ですが、ご紹介します。

    「…仏壇や神棚は必要やと思います。それは「今」が「過去」のおかげで存在できるからです。今ある自分は、過去のご先祖さまのおかげだからです。感謝は心でするものですが、形をもたないとなかなか難しおすな。そこで、仏壇や神棚を家の中に設け、心をあらためられる場所をつくりだすことによって、感謝の気持ちを納めやすくするのです。」

    今という時をどう刻み、どのように生き、どのように死ぬのか、あらためて考えさせられます。

    全文を通して読まれると、とても心に響きますよ。是非、『婦人画報』をお手元に。


  • 続 藍の涼

    藍の夏着尺、エントランスにてお楽しみ下さい。小さく控えめな柄が印象的です。こっくりと深い緑の帯と合わせると、グッとお洒落になります。このように半幅帯を合わせて、浴衣のようにお召しいただくのも一案です。

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  • 白のむくげ

    このごろは、むくげや桔梗が店内を飾っております。真っ白のむくげは、何とも清らかですね。

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    トルコ桔梗の紫も、魅力的です。

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    夏は、花の盛りが短いですが、だからいっそう美しさを楽しめますね。


  • 薬師寺 奉納大歌舞伎

    先週は、世界遺産の薬師寺にて、平成中村座の奉納大歌舞伎「船弁慶」が行われました。

    野外にて夜7時から始まったステージは、とても 幻想的。劇場以外の場所で観る歌舞伎は初めてでした。空の雲の動きと、舞台上の芝居の動きがまるで連動しているように感じる瞬間が あったり、だんだんと暗くなる客席側と、クライマックスに向けて熱を帯びるお芝居とのコントラストが印象的だったり、野外ならではの楽しみができました。

    一度観てみたかった中村座ですが、期待以上に心に響くものがありました。勘三郎さんはもちろんのこと、勘太郎さん、七之助さんのお芝居がとても誠実でした。またこの日は特別に、観劇後、薬師寺本堂の仏様を拝観することができたことも、大きなご縁でした。

    大切な夏の思い出となりました。