ワタクシゴトで恐縮ですが、ただ今初めての育児の真っ最中です。二ヶ月余りが経ち、家族のサポートのありがたさを痛感しています。ひとりの人間が成長するには、たくさんの人の手と愛情が必要なのだと初めて分かりました。父親母親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、お客さんの様々に違う手の温もり、腕の感触を通して、子供はいろいろなことを感じ取っているのでしょう。

こんなに小さな手にも、くっきりと手相が刻まれているのが何だか不思議です。これから、この手のひらにはどのようなシナリオが刻まれて行くのかと、手を見つめる度に思います。

外に目をやると、赤子の手のようなもみじが秋風に揺れています。人の手相がひとりひとり違うように、もみじの葉脈にも一枚いち枚に相があり、やはりそれぞれに運命があるのでしょうね。もうじき、葉の色も美しく色付き始めます。緑のまま散ってしまうもの、鮮やかな赤となるもの、様々です。葉の織りなすシナリオも愉しみに。今日から10月です。