春の陽気となりました。剪定されたもみじの枝は、赤く色づき生命力を感じさせます。新芽が楽しみですね。
近ごろは、お昼にサンドイッチの予約をよくいただきます。前庭を臨むお席で、ゆったりとランチのひとときをどうぞ。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
『家庭画報』4月号はご覧になりましたか?21ページ、エディターズレポートで紹介されている創作和紙工房「まるとも」さんとは、長い長いお付き合いがあります。絲穂の開店当初からですから、30年以上になりますか。案内状をはじめ、お礼状の便せん封筒、たとう紙、手提げバッグ、包装紙、紙という紙はすべて、まるとも製。シンプルなものから、誌上で紹介されているようなモダンなデザインのものまで、いろいろとオリジナルの紙を作ってもらえます。当店では、手紙用にはいつも罫線のない無地をお願いしています。和紙は、見た目も手触りも特別な感じがして、背筋がピンとなりますね。紙の良さに助けてもらうばかりで、字も文章も上達しないまま月日だけが流れておりますが……気持ちだけは伝わるように、書いております。手書きのメッセージ、受け取られたお客様は、ああ、まるともさんの和紙だと手触りなど存分に感じて下さいね。
捨てられないもののひとつに、手紙があります。毎年、友人知人、たくさんの人から届くメッセージ。その人そのものをうつすもので、決してお金で買えるものではなく、これほど貴重なものはないのではないかと思い、紙の山は高くなるばかり。パソコンやメールが主流の時代ですが、だからこそ、紙にこだわった「自分らしい」手書きが活きてくるのかもしれません。
ただ今、エントランスでは新作の帯揚げ、帯締めをご覧いただいております。定番の豆絞りに加え、単衣時期に活躍するサラサラと美しい帯揚げをご用意しております。帯締めは、ロングセラーの観世。今回、絶妙な色が入りました。
久しぶりに氷見のことを。近頃のマイブームです。白エビかき餅。白エビの程よい塩加減が絶妙です。やめられない、とまらない。とにかく、いちどご賞味あれ。
それから、金谷さんの氷見うどん。以前にもご紹介しましたが、再び。そのまま、お出汁でいただいてもよし、トマトソースに絡めてパスタにしてもよし、ソース味で焼うどん風にしてもよし。ソフトですが、コシがあって本当に美味しいです。ワタクシゴトですが、子供の離乳食にもよく使っています。
どちらも、中央町商店街にあります、海産物の堀与商店さんにてお求めいただけます。潮風ギャラリーのお隣りです。干物や海産物はもちろん、スナック類など氷見ならではのお菓子も充実。朝のうちに売り切れる、北海道産のシャケの切り身も、抜群のお味です。
引き続き、絞りのご紹介。今日はちょっとカジュアルな一反を。雪花絞りの夏着尺、いわゆる浴衣ですが、きちんと襦袢を着て足袋を履けば、お茶会やお食事会など、セミフォーマルのシーンにも活躍する着物です。夏の小紋と言いましょうか。とりあえず、夏物を揃えたいという方におススメです。ゾウさんの柄の甚平は、子供用。紅梅織りの、人気シリーズです。
雪の花のような絞りは、このように生地を畳んで染めます。板締め絞りの一種で、畳んだ生地を開いてみるまで仕上がりが分からず、一回いっかいが真剣勝負の技法です。雪花絞り、覚えておいてくださいね。