• 染家京加納でございます

    厳しい暑さが続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

    さて、氷見の中央通りにあります染家京加納は、きものの館絲穂の始まりの場所。祖母がここで呉服の商売を始めました。

    現在は沖西生花店の隣、忍者ハットリ君のポストの前に位置します。

    夏の間は、ウィンドウに時代裂で作られたミニチュア着物が飾ってあります。蝶の柄が何とも印象的で美しいですね。

    目に留まられたら、是非絲穂を思い出して下さい。冷たくて美味しいアイスコーヒーでも、いかがですか?

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  • 染織展のいま、昔

    今月3日〜5日に行われました染織展。様々な偶然が重なり、新聞にちらりと載ってしまいました。いかにも説明している風ですが、その実、、、(苦笑)

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    18年前の記事が、こちら。この日は、たまたま祖母は洋装です。貫禄は着物の時と変わりませんが…(笑)

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    祖母と高桑女史は、収集したたくさんの作品に対して、それが何時代の何であるかというところまで調べ、表記してくれました。私は、しかしそれらの作品の前にあまりに無力でした。例えば美しい紫色は、当時どんな染料で染められたのか、なぜ今はできないのか、その色に特別な意味はあったのか、湧き起こる様々な疑問に対して無知であったことが悔やまれました。今後は、自分の中のクエスチョンにひとつでも答えを出せるよう勉強をすべきだと、この会を通して痛感しました。せっかくご縁があって集まってくれた作品たちと、向き合えるようになることが目標です。いつか、その目標を少しでも達成できた時に初めて、新聞記事の自分を認めることができると思います。この先、何年かかるか分かりませんが、やってみます。途中でへこたれていたら、皆さま遠慮なくプレッシャーをかけて下さいね。


  • 江戸小紋—篭目に千鳥—

    ワタクシゴトで失礼致します。

    こちら、今夏大活躍の江戸小紋、篭目に千鳥です。優しい地色に一目惚れしました。千鳥がちょいちょい見えるのが可愛いですね。帯は、誉田屋源兵衛さんの本羅。うろこの柄、配色が好きでよく締めています。帯揚げの鮮やかなブルーをポイントに。帯揚げや帯締めの、横に一本伸びるラインに鮮やかな色を配すると、夏らしい印象になります。

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  • 山ぶどうのバッグ

    ちょっと目線を下にやると、山ぶどうのバッグがおります。どの角度から見ても隙がありません。ふと目に入った瞬間にハッとすることがあります。カウンターでおくつろぎの際には、振り返ってハッとして下さい。夏の出逢いは、突然です。

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  • 紅梅の甚平さん

    さて、店内には人気シリーズの甚平さんがディスプレイされています。綿紅梅の贅沢な甚平さん。こちらの像さん柄が一番人気でございます。お隣は、雪花絞りの夏着尺。麻の半幅帯で涼しく爽やかな印象に。夏の親子の装い、提案中です。

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  • うずうずの暖簾

    ただ今、うずがいっぱいの、うずうず暖簾がかかっております。繊細な透け感が気に入っていおます。何となく向こうが見える感じがいいですねぇ。

    遠く正面に見えるのは、何でしょう!?赤い色がボヤボヤと見えます。ああ、気になりますねぇ!その全貌や、くぐった方にだけ明らかに……。

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  • 藤井絞の夏物

    こちらの絽の訪問着、裾の方に千鳥が控えめに表現されています。藤井絞の夏物。上品で美しいですね。

    藤井さんでは、今年から夏は浴衣しか作らないとのこと。残念です…。

    藤井絞らしい、絞りの良さを最大限に生かした夏の着物、当店ではたくさん在庫として抱えています。是非、皆さまにご覧になっていただきたいです。

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  • 藤井絞の記憶—鍋島段通

    久々に、藤井絞の記憶シリーズに参りましょう。先週伺った祇園祭のしつらえです。いつも室町〜江戸期の屏風がずらりと並びます。足元に敷詰められているのは、年代物の鍋島段通。こちらは、年中変わらずお目にかかることができます。子供の頃から何気なく見ていた鍋島ですが、大人になってようやく良さが分かってきました。色合い、肌触り、希少性。

    当時は、ただお行儀良くしなければならない場所だった藤井絞さん、段通を見ると途端に緊張感が走ったものです。

    今も緊張感はありますが、文化を楽しめる場所となりました。

    昔からずっと変わらないしつらえですが、いつ伺っても新しい発見があります。まるで、自分自身の変化や成長を見守ってもらっているようです。

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  • 帯留の彩り

    今月は、母も着物を着る機会に恵まれましたが、そのたびに帯留をいろいろと楽しんでおりました。

    例えば、芭蕉布の帯には琥珀を合わせて。着物は夏大島です。

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    羽田登喜男作、友禅の染め帯には珊瑚の赤を効かせて。 着物は芭蕉布。平良敏子さんの作ですが、珍しい紺系のもの。年月を経て、だんだんと良い色に落ち着いてきました。

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    芭蕉布については、『平良敏子の芭蕉布』を是非ご覧下さい。