3月が始まりました。皆様いかがお過ごしですか?
今日は、久しぶりに本疋田の帯を出しました。藤井絞の逸品です。絹糸で巻かれ、染められ解かれ、極小の黒い粒がズラリと並びます。お太鼓の部分は同じ柄がダーっと。たいへん迫力のある名古屋帯です。締めた時に安心感があり、生地そのものの良さを実感します。
お茶会に、セミフォーマルに、一本あると重宝の優れものです。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
4月の息子の入園式に向け、空いた時間に袋帯の感覚を取り戻しています。今日の帯は、織楽浅野。江戸小紋に合わせて、フォーマル仕様に。ゴールド系の帯締めも一本あると、華やかになりますよ。
紬と合わせると、洒落袋にもなるのが魅力。浅野さんの帯は、技法は古典的、デザインはモダンなので、今の時代とても重宝します。
袋帯を締めた時の重み、解いた後の開放感と疲労感が心地良く、久しぶりに締めると癖になります。今年の目標は、袋帯を日常に取り入れることです。尊敬するとある着物作家さんは、いつも控えめな付下げや無地に、お洒落で重厚な袋帯を、きっちりとしかし自然に着こなしていらっしゃいます。その方のように、さりげなくきちんと装えるますように…。袋帯熱が始まりました。