季節事の、いろいろにオブジェを変えて楽しんでいます。夏の間は、こちらのガラスを。アンティークのもので、ブルーの部分を小さく残すのが、技法としてとても難しいそうです。今年は残暑が厳しいので、もうしばらくここに居てもらいましょう。
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よりよい「時」の刻みかた
お盆です。皆さま、お墓参りは済まされましたか?昨今、パワースポットなるものがブームですが、私にとってのパワースポットは、仏壇とお墓。心の中にある感謝、思い、相談事をすっかりクリアにできる大好きな場所です。今、この世に生きていることの不思議を感じます。
さて『婦人画報』9月号に薬師寺管主、山田法胤氏のお言葉が特集されています。ほんの一部ですが、ご紹介します。
「…仏壇や神棚は必要やと思います。それは「今」が「過去」のおかげで存在できるからです。今ある自分は、過去のご先祖さまのおかげだからです。感謝は心でするものですが、形をもたないとなかなか難しおすな。そこで、仏壇や神棚を家の中に設け、心をあらためられる場所をつくりだすことによって、感謝の気持ちを納めやすくするのです。」
今という時をどう刻み、どのように生き、どのように死ぬのか、あらためて考えさせられます。
全文を通して読まれると、とても心に響きますよ。是非、『婦人画報』をお手元に。
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薬師寺 奉納大歌舞伎
先週は、世界遺産の薬師寺にて、平成中村座の奉納大歌舞伎「船弁慶」が行われました。
野外にて夜7時から始まったステージは、とても 幻想的。劇場以外の場所で観る歌舞伎は初めてでした。空の雲の動きと、舞台上の芝居の動きがまるで連動しているように感じる瞬間が あったり、だんだんと暗くなる客席側と、クライマックスに向けて熱を帯びるお芝居とのコントラストが印象的だったり、野外ならではの楽しみができました。
一度観てみたかった中村座ですが、期待以上に心に響くものがありました。勘三郎さんはもちろんのこと、勘太郎さん、七之助さんのお芝居がとても誠実でした。またこの日は特別に、観劇後、薬師寺本堂の仏様を拝観することができたことも、大きなご縁でした。
大切な夏の思い出となりました。
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染家京加納でございます
厳しい暑さが続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
さて、氷見の中央通りにあります染家京加納は、きものの館絲穂の始まりの場所。祖母がここで呉服の商売を始めました。
現在は沖西生花店の隣、忍者ハットリ君のポストの前に位置します。
夏の間は、ウィンドウに時代裂で作られたミニチュア着物が飾ってあります。蝶の柄が何とも印象的で美しいですね。
目に留まられたら、是非絲穂を思い出して下さい。冷たくて美味しいアイスコーヒーでも、いかがですか?
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染織展のいま、昔
今月3日〜5日に行われました染織展。様々な偶然が重なり、新聞にちらりと載ってしまいました。いかにも説明している風ですが、その実、、、(苦笑)
18年前の記事が、こちら。この日は、たまたま祖母は洋装です。貫禄は着物の時と変わりませんが…(笑)
祖母と高桑女史は、収集したたくさんの作品に対して、それが何時代の何であるかというところまで調べ、表記してくれました。私は、しかしそれらの作品の前にあまりに無力でした。例えば美しい紫色は、当時どんな染料で染められたのか、なぜ今はできないのか、その色に特別な意味はあったのか、湧き起こる様々な疑問に対して無知であったことが悔やまれました。今後は、自分の中のクエスチョンにひとつでも答えを出せるよう勉強をすべきだと、この会を通して痛感しました。せっかくご縁があって集まってくれた作品たちと、向き合えるようになることが目標です。いつか、その目標を少しでも達成できた時に初めて、新聞記事の自分を認めることができると思います。この先、何年かかるか分かりませんが、やってみます。途中でへこたれていたら、皆さま遠慮なくプレッシャーをかけて下さいね。