新年度

今日は4月1日、学校や企業では新しい年度が始まる日ですね。

考えてみれば日本は、1年という期間に関しては、2つの時間軸を使い分けて生活しています。1月1日から始まる1年と、4月1日から翌年3月31日までの1年です。諸外国でも、9月1日が入学や新学期開始のシーズンであるところは多いですが、企業の入社、あるいは会計年度の開始などまでも、同じ日に始める国というのは、かなり珍しいのではないでしょうか。

寒い冬を脱した春に新しい生活に入り、活気あふれる夏へと進んでいくという季節感は、死(冬)→再生(春)→成長(夏)→実り(秋)という神話のサイクルともぴったりと合っています。4月1日からの1年は、生のリズムに根ざした1年だということができるでしょう。春は生まれ変わりの季節なのです。

春物の装いを身にまとうというのも、単に気候の変化に合わせる以上の、様々な象徴的な意味も含まれるのかもしれませんね。

氷見の春は、今年はもう少し先のようですが、それでも確実に空気の中にその前触れを感じることができます。今日から新しい生活に入るみなさんのご多幸をお祈りしております。