『家庭画報』4月号はご覧になりましたか?21ページ、エディターズレポートで紹介されている創作和紙工房「まるとも」さんとは、長い長いお付き合いがあります。絲穂の開店当初からですから、30年以上になりますか。案内状をはじめ、お礼状の便せん封筒、たとう紙、手提げバッグ、包装紙、紙という紙はすべて、まるとも製。シンプルなものから、誌上で紹介されているようなモダンなデザインのものまで、いろいろとオリジナルの紙を作ってもらえます。当店では、手紙用にはいつも罫線のない無地をお願いしています。和紙は、見た目も手触りも特別な感じがして、背筋がピンとなりますね。紙の良さに助けてもらうばかりで、字も文章も上達しないまま月日だけが流れておりますが……気持ちだけは伝わるように、書いております。手書きのメッセージ、受け取られたお客様は、ああ、まるともさんの和紙だと手触りなど存分に感じて下さいね。
捨てられないもののひとつに、手紙があります。毎年、友人知人、たくさんの人から届くメッセージ。その人そのものをうつすもので、決してお金で買えるものではなく、これほど貴重なものはないのではないかと思い、紙の山は高くなるばかり。パソコンやメールが主流の時代ですが、だからこそ、紙にこだわった「自分らしい」手書きが活きてくるのかもしれません。