うれしいひなまつり

あかりをつけましょ ぼんぼりに、で始まるひな祭りのうた、誰でも耳にしたことがある有名なうたですが、全歌詞をご存知でしょうか?

じっくり読んでみると、雛まつりが晴れの日であること、華やかで賑やかな一日であることを改めて感じます。段々に飾られたお人形たちをそのまま描写した詩ですが、笛や太鼓で囃す五人囃子の音、きれいなお内裏さまとお雛さまの姿、そして、ほろ酔いの右大臣が本当に眼前によみがえってくるようで、躍動感や幸福感に満ちています。

灯火を点けましょ ぼんぼりに
お花を上げましょ 桃の花
五人囃子の 笛 太鼓
今日は楽しい 雛まつり

お内裏さまと お雛さま
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉さまに
よく似た官女の 白い顔

金の屏風に 映る灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 召されたか
赤いお顔の 右大臣

着物を着かえて 帯しめて
今日は私も 晴姿
春の弥生の このよき日
何より嬉しい 雛まつり