ケーキハウス ツマガリ 2

昨日に引き続きまして、津曲語録をご紹介します。今日の語録は、呉服業界にもどの業界にも当てはまる深いお言葉です。

タイトル;変わるものを追いかけてはいけない

「モノを作っていく上で、流行しているものを追いかけたり、ただ形をまねするのではなく、伝統を知ったり、素材を知ることの方が大切です。そういう物事の基本になるものを知ることで、初めて応用させることができ、そこに独自性が生まれます。本質というものは、原理原則を追求したあとでようやくわかってくるものなのです。」

大抵どのお菓子屋さんにも、これはずば抜けて美味しいけれどこれはイマイチといったように、商品によってズレがあると思いますが、津曲さんのお菓子は、どれを食べてもツマガリの味をしています。舌が肥えているわけでもないのに、偉そうなことばかり書きますが、本当にそうなんです。舌が素人の私にも分かります。クッキーにも、パイにも、パウンドケーキにも、それぞれの美味しさがありますが、どれにも同じ基本の味のようなものを感じます。どれを食べても外れはない安心感です。語録にあるように、素材や基本を大切にされている社長の理念が、きちんと味に表れています。

甲山想い出小石という名のマカロンがあります。昨今のマカロン流行りで、色とりどり味もいろいろのマカロンを置いている店ばかりの中で、ツマガリさんのマカロンは究極にシンプル。ガナッシュチョコレートをアーモンド風味の生地で挟んだもの、ただ一種類。これが絶品です!冬季限定の販売ですので、来年をこうご期待。いつか自分ならではのマカロンを作りたいと、社長が20年越しで作り上げたものなんだそうです。何でも、本当にいいものは、たくさん作れないものなんですよね。