秋の空が広がっています。少し冷えますね。
今日は夕方4〜5時の間、子供達がハロウィンの仮装をして中央町と比美町の商店を廻ります。「trick or treat!」でお菓子がもらえる企画です。こちらは、中央町の京加納が参加店。
本日はお月さまの帯、クリスマスの帯、絞りの振袖をディスプレイし、いつもより華やかになっております。
キャンディーとクッキー、もらってね。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
朝晩と冷え込んで参りました。今朝はきれいに色づいたもみじの葉が迎えてくれました。
見上げると、他の葉もだんだんと秋色に。裏から見たまだらの風情も美しく。
大好きな型染めの帯をだしてきました。
ここ数日は暖かい秋晴れが続き、気持ちの良い時間を過ごしました。今は北の橋が通れないので、番屋街へは海岸の道を通ることが多くなりました。晴れた日のなんと海の美しいこと。
先日より、斎藤孝さんの『上機嫌の作法』を読み返しています。人はとにかくどんな時も上機嫌でいることが大切で、嫌なことがあっても気持ちを切り替えることがポイントとのこと。これからの北陸は晴天も少なくなりますが、紅葉を見て、美しい着物をに触れて、なるべく上機嫌でいたいものです。上機嫌の時間、皆さまも是非ご一緒に。
運転中のBGM、皆さまは何を聴いていらっしゃいますか。
私はこの夏から、森高千里さんの「渡良瀬橋」にハマり飽きることなく流しています。実らなかった恋が美しい風景とともに歌われ、秋が深まる今日この頃、心にさらに染み入ります。渡良瀬橋から見る夕日って、どんなのかなと氷見の夕日を見ながら思います。夕日のグレーがかったピンク色、雲の形も様々でちょっぴり切なくなります。
さて、氷見の番屋街に停まる怪物バス、子供が2歳の頃は、あてもなく氷見の町をぐるぐる周ったものでした。あの頃は、面白くない日、泣きたい日、逆にとても心が穏やかな日、その日その日で違う心の有り様といかに付き合うか必死でした。同じ風景もまるで違って見えたものです。今ではバスに全く興味を示さなくなった子供は、芝生で無邪気に遊んでいますが、怪物バスを見かける度にひとり密かに切なくなるのでした。
皆さまにとって、心が揺さぶられる風景はどこにありますでしょうか?
5歳の息子はすっかり「渡良瀬橋」を覚えてしまい、意味も分からず大人の恋愛を歌っています。「床屋の角にポツンとある公衆電話」なんて、今の子供にはピンとこないかもしれません。シンプルな日本語も魅力です。
10月に入ってもまだまだ単衣の出番、今日は単衣のレッスンです。大きな市松模様がモダンな、京の型染の小紋にお母様から譲られた単衣の帯を。色も柄も印象的で、非常に新しい感覚がします。自作の髪飾りもポイントに。これからランチにお出かけです。初めてのレッスンとは思えない、きれいな着姿です。
さて私は、藤井絞の雪花絞りの単衣に、楽譜をモチーフにした帯を合わせました。雪花絞りは浴衣もいいですが、絹物に施すと、何とも言えない深行きが出て藤井さんらしさを感じます。浴衣=藤井絞のイメージが強いかもしれませんが、私にとっては絹物こそ藤井絞です。今日のようなメッセージ性のある帯と合わせると、表情豊かな装いになります。
昨日、雨が上がり少し空気がひんやりとした夕方、太田和の社長さんがフラりとお見えになりました。長い間お会いしておりませんでしたが、ノーブルでスマートな雰囲気はお変わりありませんでした。正真正銘の織物に心が鳴ります。
添田さんのお話になり、絶大なファン層があり、お若い頃の作風も現在の作風も同じように人気があるとのことでした。女性の染織作家さんは、年齢により作風がいろいろに変化するのでとても面白いそうです。うちにも一点残っていますと広げたのが、こちらの訪問着。20年ほど前のものです。優しく女性らしい色遣い、そして纏うと分かる存在感。久しぶりに見入っています。