• 籐のかご

    近頃の活躍アイテムは、こちらの籐のバッグ。素材そのものが少なくなっている中、限定数だけ職人さんに作っていただいたものです。素材も技も日本製の希少性高いひと品。

    ご縁のあった皆さま、幸運でございました。使えば使うほど味わいが深くなります。どうぞ、末長くお付き合いくださいませ。

    20100622


  • 正藍染めの紙布の帯

    今年の初夏は、雪花絞りの着尺と、正藍染めの帯の組合わせが気に入り、何度となく愉しみました。帯は数十年前のものですが、時が経つほどに染めの深みが増すようで、近頃はこればかり。素材が紙布ということで、非常に軽く初夏に最適です。

    この日は真夏日。薄物に袖を通したいところでしたが、単衣の着おさめ。梅雨の晴れ間に、一番好きなコーディネートを。

    特に制約のない場合、何かと迷う単衣時期は、自分の心ひとつで一日を演出してみるのも、和装の醍醐味ですね。

    20100621


  • 梅雨の晴れ間に──トアロードリビングスギャラリーへ──

    真砂三千代さんの夏のころも展を楽しみに、トアロードリビングスギャラリーへ。有機栽培の木綿や麻を素材に、ふんわりゆったりと身を覆うころもの数々は、大変素敵でした。ムガを使って作られたスカートは、着物の着尺で見ているのとひと味違う魅力がありました。素材そのものが上質でなければ出せない染めの美しさ、デザインのシンプルさなど、着物との共通点は多いです。やはり、洋の東西を問わず「ころも」なんですね。

    こちらのギャラリーでは、セレクトされた衣食住の素敵アイテムが、いろいろ揃っています。刺激をたくさん受けられますよ。


  • 梅雨の晴れ間に──香雪美術館へ

    4月15日のブログでもご紹介しました香雪美術館。現在は「花鳥風月の美ー応挙から仁清へ」と題し、室町江戸期の絵画、工芸品が展示されています。有名な、酒井抱一の十二ヶ月花鳥図押絵貼屏風をはじめ、尾形乾山、円山応挙、尾形光琳など、いわゆる琳派と呼ばれ、着物の図案にもよく用いられるものばかり。個人的には光琳の鶴をモチーフにした一連の作品が好みです。蒔絵の硯箱は見応えがあります。

    前庭の緑が美しい香雪美術館、雨上がりには雨粒が光り、なお一層の風情がありました。

    7月19日まで。ご縁のある方は、是非足をお運び下さい。美味しいお菓子とお薄もいただけます。


  • 雪花絞りを単衣に

    藤井絞の雪花絞りを、単衣にしました。献上帯を合わせて、きっぱりとした雰囲気に。ちょっとしたお食事会などにいかがでしょう。帯揚げはお気に入りのもの。黒地につばめの模様が入っています。単衣から夏にかけて、黒地の帯締め帯揚げは大活躍アイテムです。すっきり感、きっぱり感を演出したい方にオススメです。

    20100617


  • 明治•大正 染織展

    7月3日(土)〜5日(月)の三日間、氷見市海浜植物園にて、明治•大正 染織展を企画しております。明治、大正の頃の打ち掛け、留袖、振袖など約50点を展示致します。併せて、生前祖母が時代裂、古布を使って製作したミニチュアの着物、作品の数々もご覧いただく予定です。皆様のご来園、お待ちしております。

    という訳で、今月に入ってからは蔵に長い間眠っていた打ち掛け、留袖などを出してきて、風に当てたり、状態を確かめたりという仕事を始めました。当時の染織は素晴らしいですね。色も柄も、その時代の特色が出ていて素晴らしい。日本人の辿ってきた道に、畏敬の念を感じながら作業をしています。

    祖母は、いつも勉強熱心な人でした。興味のあることには、とことんまでやる人でした。本で見ているだけでは足らず、実際の染織作品を集めること、また歴史的価値のある布で自ら作品を作り上げることに、大きな情熱を注いでおりました。呉服を生業とするからには、後世に残すこと伝えることをやるべきだという祖母の姿勢は、幼い頃から感じていました。

    蔵にある作品のいろいろを眺めていると、祖母のやりたかったことが、はっきりと分かります。子供の頃には分からなかったことも、今ようやく。祖母が残してくれたものに感謝をしながら、7月に臨みます。皆さまの心に残るような時間を提案できればいいなと思っています。


  • うつぎの花

    店内、6月はうつぎの花が皆様をお待ちしております。白からピンクに変化する、愛らしい花です。順々に咲いて行くのが、楽しみですよ。

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    タペストリーには、あじさいのような花が入っております。グリーンがきれいです。

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