お客様にいただきました。銘はメイゲツというそうです。もうすぐ咲きそうなこの瞬間、ドキドキわくわくします。
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たとえばショールの美しさとは
和装の醍醐味はショールにも見出せましょう。たとえばショールの美しさとは、肩を覆う柔らかなシルエットにありましょう。より女性らしさを表現する魔法の布のようなものです。
着物との色合わせもまた、楽しみのひとつでしょう。春らしいこちらのショールには、控えめに小花が刺繍されています。
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纈(けち)こそ絞りの始まりぞ
絞りとは、布の一部をつまんで糸で括ったり、線や形に縫い締め、模様を染める染色法です。日本にもたらされたのは、奈良時代。シルクロードを通って正倉院に伝えられた染色品の中に、絞りの原型が見られます。
板締めによる挟纈(きょうけち)、ロウ防染の臈纈(ろうけち)、絞り染めの纐纈(こうけち)は三纈(さんけち)と呼ばれ、「纈」とは絞りを意味しました。
「絞り」というと非常にポピュラーな名称ですが、歴史は8世紀にまでさかのぼるのですね。インドの女性が纏うサリーにも絞りが施されていますし、アフリカやザイールなどでも絞りの技術は見受けられますが、日本ほど繊細で豪華な絞り染めが発達した国はないと言われています。本疋田絞りなどは、まさに日本人の感性の集大成でしょう。日本人が大切にしてきた文化、感性はずっと大切にしたいものです。
さて、今回『美しいキモノ2004春号』に掲載されました河上繁樹教授(関西学院大学)の資料を参考にさせていただきました。さらに詳しく調べられたい方は、『織りと染めの歴史ー日本編ー』河上繁樹、藤井健三著、昭和堂、1998をおすすめいたします。
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無地は手強き相手なり
個人的に、無地や無地っぽい着物は好きです。帯でいろいろ格を変え、雰囲気を変え、一枚でいろいろなシチュエーションを楽しみます。
しかしながら、いろいろな帯を合わせることができるからと言って、無地は無難で気楽な着物かと言うと、そうではない。
いろいろやってみた結果、その答えにたどり着きました。そもそも無地は、柄がない分だけ素材そのものが活きていますから、身に纏う方にも素材力を求めてくる。良くも悪くも、「自分」というものを突きつけられる、纏う度にそんな感じがします。気合いを入れないと、着物に負けそうになることも、しばしば。。。(苦笑)
気楽に始めた無地着物、気がつけば「自分」との戦いに。これまで、何勝何敗か?!勝ったことなどあっただろうか。。。?(笑)
これも着物の醍醐味でしょう。「自分」を映し出す無地の着物、手強い相手ですが是非チャレンジを!!
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アンティーク アナスタシアに行って来ました。
三宮はトアロードにあります、アンティークウォッチと宝石のお店、アナスタシアさんに行きました。アンティークの時計は本当に素敵です。それぞれに歴史があり、物語がある。今、目の前にある不思議をいつも感じます。自分のものにして、身につける度に増す愛しさは、和服へのそれと共通するものがあります。佳きものは、ずっと大切にしたいですね。和装の邪魔をしないシンプルな時計もたくさんあります。見えないところに美しい細工が施されているのも魅力です。
是非一度、お立ち寄り下さい。可愛らしい猫ちゃんたちがお出迎えしてくれます。博学でいらっしゃるご主人と、キュートな奥さまとのおはなしも楽しいですよ。
神戸市中央区中山手通り3−7−29 楊ビル2F
TEL: 078-391-7323
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色を奏でる
6年ぶりでしょうか。本当にひさしぶりに『色を奏でる』を読み返してみました。重要無形文化財保持者の、染色家志村ふくみさんの著作です。皆さまは、美しい桜色は実は花びらからではなくゴツゴツした皮や枝から染められることをご存じですか? 咲いてしまった花からは色は出ないのだそうです。美しい花を咲かせようとたゆまぬ生命活動を続ける幹にこそ桜の精が宿っているとのこと。神秘的なエピソードで、何度読み返しても飽きません。自然の草木からいのちをいただき、染めることを通して、我々人間のいのち、人間として活きることを考えさせられる一冊です。志村さんの言葉とともに載せられている自然の風景写真、草木で染められた絹糸、織物も美しく、大変読み応えがあります。
『色を奏でる』志村ふくみ・文、井上隆雄・写真 ちくま文庫、1998
いつか機会があれば、是非志村さんの織られた作品を実際にご覧になってください。自然の美しさ、強さ、優しさに涙が出ます。
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昨日は着初めでした
昨日は2009年の着初めでした。神戸のお客様と和服でディナーに行きました。三宮のMatsushimaというお店。とても落ち着いた雰囲気です。
野菜重視のフレンチはどのプレートも素材そのもののおいしさが活きています。
こちらはブリを使ったサラダ。見た目もおいしい一品です。
着初めのコーディネート。左:無地紬に鮮やかな帯でインパクトを。右:江戸小紋に本疋田絞りの帯。モノトーンで統一しました。







