心に留めたい言葉:1

雑誌『和樂』2009年1月号に、高台寺和久傳(こうだいじわくでん)のお正月迎えがドキュメントとして載っています。その中で、女将である桑村裕子さんが語られる言葉に感銘を受けました。

以下その引用、心に留めたい言葉です。

「『和』とともにある仕事の中でも、「残るもの」と「失っていくもの」があることを身近に感じることがあります。気がついたときには遅かったということもしばしばです。めまぐるしい変化のときにあっても、人のもっている時間だけは昔から変わりません。「残るもの」とは、人が人のために費やした時間をもったもので、「残るものは残る」のだと思うようになりました。

母のきものを染め直しては着るように、女将の「かたち」を習っては自分に染み込ませていくのが今の私の仕事です。頭では反抗することがあっても、体のほうがそのことをよくわかっているようです。」