• ゆかた地いろいろ

    そろそろ、ゆかたはいかがでしょう。赤に蝶は付下げ調子になっています(左)印象的な夏の装いに。小さな市松模様がお洒落です(右)同系色の博多帯と合わせて、ちょっと甘い雰囲気に。

    お子様の甚平や、ゆかたの注文が入り始めました。白地に自転車(中央)すっきりと爽やかです。黒地の総帯を合わせてキリリと。

    夏の準備、始めましょう。


  • 今月は‥

    5月は初夏を思わせる日がたくさんありましたが、今月に入ってからは肌寒い日が続きます。雨が降るわけでもなく、梅雨かと言えばそうでもない様子です。

    高揚感もなくただ静かに日々が過ぎる中、努めて単衣に袖を通すようにしています。誰に見せるわけでもなく、ただ自分自身で様々な確認をするように。帯を解いた時には、その時間の貴さを感じながら。わくわくすることばかりが佳きことなのではなく、平穏な中に何かを噛みしめるような瞬間があることもまた、佳きことなのでしょう。ゆっくりとした時間の中にも、しかと花をつける紫陽花に確かな季節の到来も感じます。

    30日は夏越の祓。半年の穢れを浄化し、無病息災を願います。来るべき夏に向け、心を落ち着かせるひと月なのかもしれません。皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。


  • 雪花絞りー藤井絞ー

    単衣の時期お気に入りの一枚は、藤井絞の雪花絞りです。縮緬地に施す雪花は、浴衣のそれとは趣が異なり、渋く奥行きのある仕上がりになります。初夏の時期は献上とよく合わせますが、秋の単衣には秋の帯合わせでガラリと表情を変えます。

    雪花絞り、是非きものでも袖を通して下さいませ。


  • 北斎文様ー風鈴ー

    和のテイストの効いた風鈴が入りました。北斎文様。洋の空間にもぴったりきます。

    風鈴の音が心地よい季節になりました。

    さてこちら、「ぜんの」さんの野菜サンドです。当店の喫茶担当だった禅野さん、現在は、自宅でサンドイッチのテイクアウトをされています。お馴染みだったホットサンドに加え、今の季節におすすめなのが、この野菜サンド。まず見た目の切り口が美しい!ハムのピンク色、トマトの赤が鮮やか。シンプルでフレッシュな味わいです。

    作り置きはありませんので、お電話にてご予約下さい。一人前500円です。パーティに、おもたせに、おやつに、様々なシーンに彩りを。

    サンドイッチのお店 ぜんの 住所 氷見市鞍川1306-1 電話090-4325-0698


  • 幸せとは

    昨今、結婚する人が減りました。親御さんにたくさん誂えてもらった着物を箪笥に詰めてお嫁入りする人も、ほどんどいなくなりました。他の人より立派な着物をたくさん所有することが「幸せ」な時代ではありません。けれど、自分に本当に似合う着物、自分で選んだ好きな一式は所有したい、そんな女性はたくさんいます。

    結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです。これは、ゼクシィのキャッチコピーですが、同じく、着物がなくても幸せになれる時代でも、ずっと大切にしたいオンリーワンセットは必ずあります。

    ジューンブライドの季節です。今月、式を挙げられる方も多いのではないでしょうか。末長くお幸せに。

    単衣から盛夏へ移りゆくこの6月は、何を着たら良いのか、どんな帯を締めたら良いのか迷う時ですが、同時にそれはとても楽いひと月でもあります。着物に袖を通せる幸せを噛み締めながら、小物選びにあれこれ心を惑わせながら、過ごしたいと思います。

     

     


  • 花織と献上と

    グッと気温が上がった半ばから、単衣に袖を通しました。

    深い抹茶色が印象的な江戸小紋、献上帯を合わせてシーズンをスタートします。この江戸小紋は10代から着ていますが、まるで飽きることなく、30代の今に合った着こなしを追求したい、まさに永く愛し続ける着物です。

    こちらは草木染めの色無地です(誉田屋源兵衛)縮緬のしぼ感と水色の深さが気にいっています。珍しい白無地の花織の帯も、この時期、着物を選ばず重宝です。

    単衣から夏にかけて、コーディネートが愉しみな時期です。


  • 綿織り

    津幡からのお客様、先日はお単衣の紬に、爽やかな綿織りの帯という装いでお見えになりました。観世の赤い房がチラリと覗き、素敵です。

    翌日はお煎茶のお席に臨まれるとのことでした。雪花絞の塵よけは、いかがでしたでしょう。またお聞かせくださいね。


  • 生紬

    ちょうど今の時期にぴったりの生紬の帯、無地です。赤城山麓の玉繭で織り上げました。優しい茶の色目、しなやかな風合いが魅力です。両サイドは初夏から盛夏の帯上げです。まるで趣が異なりますが、どちらも絞りで、どちらも帯と好相性です。

    さて、どちらの組み合わせがお好きですか?


  • 花かつみー織楽浅野ー

    初夏の訪れを告げる花かつみ(菖蒲)をモチーフにした、織楽浅野の新作です。デザインも地色もモダンです。お単衣向きの付下げ(花うさぎ)と合わせて、水色の濃淡で上品に仕上げました。

    エントランスには山葡萄のバッグを、和小物さくらのお草履とともに。

    新緑の季節、爽やかな雰囲気をお楽しみ下さいませ。