• 琉球絣

    晴天に恵まれた土曜、琉球絣を素敵に着こなしてお見えになりました。帯の大きな柄がバランス良く映えます。

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    ポイントは、紅絹系の帯揚げと観世の緑。クリスマスをイメージされたとのことです。

    次回の装いも楽しみにしております。


  • 江戸小紋ー葉ー

    江戸小紋と言えば、万筋や格通しなど、まるで無地のように見える柄をよく目にしますが、こちらは全体に大振りの葉柄があり、その中に霰や菊や桜、紗綾形など微細な型染を施した江戸小紋です。お茶会によく袖を通しました。

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    帯は、黒の濃淡の糸で別注した市松模様。帯揚げはさくら製、草木染めのこげ茶です。この時期、お気に入りの組み合わせです。


  • 菊塵染

    早いもので今日から師走です。

    冷え込みが厳しくなり、近頃はコーヒーばかりでなくお抹茶が人気です。是非みな様、カウンターで一服いかがでしょう。お茶は、清浄の白。苦味が少なく口当たりがよく、美味しくいただけます。お茶碗との出会いもお楽しみに。

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    さて店内では、菊塵染の色無地をお勧めしております。光線の具合で微妙に色目が変化するのが特徴です。お茶室などでは、陰影で色々な表情が出ます。浮かぶ地模様も素敵です。帯は鳳凰と雲取り。新年からのフォーマルに、どうぞ。

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  • 盛秋のランチ会

    晴天に恵まれた22日、オーベルジュ ドゥ ミクニにてランチ会を企画しました。皆さま、思いおもいの装いで美味しいお料理と、充足の時間を過ごされました。絞りの小紋、白大島、薩摩木綿、更紗、花織、様々な着姿です。

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    ランチの前には、ロビーで秋の絶景を眺めながら、ゆったりとした時間です。逆光で申し訳ありませんが、シルエットをお楽しみ下さい。

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    母も久しぶりに黄八丈に袖を通しました。一珍染のショールを羽織って。

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    帰りは絲穂で二次会です。本当に素敵ないち日でした。皆さま、ありがとうございました。

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  • 鳥獣戯画

    藤井絞の新作です。辻が花と鳥獣戯画が出会い、古典的で心をくすぐる帯に仕上がりました(左)金彩で曲線を描いた、モダンな小紋とともに。

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    名門、丹波屋の帯です(右)宝尽しの趣で、これから色々なシーンに活躍します。細かい格子の染小紋とともに。観世の青紫を効かせました。

    お好みの装い、ありますか?


  • 藍と黒と

    二階きもののスペースは、深藍から黒のグラデーションの装いを提案しております。

    蝋引きの小紋、非常に奥行きがあります。野口の帯と合わせてセミフォーマルに。観世の赤を効かせて。

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    奥は藤井絞の訪問着です。裾、袖に本疋田をあしらった、纏うと力量のある一枚です。誉田屋源兵衛の七宝の帯と合わせ、上質なフォーマルな装いです。

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    手前は鱗柄の江戸小紋。少し明るい藍色が特徴です。雪の結晶が品良く刺繍された、ビロードの帯を合わせて(小袖屋)

    お茶席やお食事会などに、いかがでしょう。

     


  • 赤、燃ゆる

    今日は一段と冷え込みました。前庭のもみじも紅葉して参りました。赤と緑が点在する様子は、円卓スペースからご覧下さいませ。

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    しげはまさんかの方から歩いて来ると、真っ赤に燃える赤が顔を見せます。

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    一期一会の自然との出会い、お楽しみ下さいませ。


  • 滴々のひとときー小川流煎茶ー

    昨日はお客様からお誘いをいただき、京都小川流のお煎茶のお茶会に行って参りました。金沢21世紀美術館のお茶室にて、それはとても充実したひとときでした。次期お家元が亭主をつとめて下さり、小川流独特のやり方に始まり、色々と心に残るお話しを伺えました。小川流のお煎茶は、湯呑みの底にただ数滴のお茶があるのみで、それはそもそもお茶とは喉越しを愉しむのではなく、口中を潤わせるものであるからだそうです。初めて頂いた滴々のお茶は、大変美味しく非常に贅沢な味わいでした。二煎目も同じく数滴ですが、インパクトのある一煎目に比べ、少し柔らかい味わいでした。同じお茶でも時間の経過で変化することも魅力です。

    最も印象的だったお話は、「喫する」ということについてです。「喫」とはお茶などが喉を通るという意味ですが、さらに深めて滋養する、栄養を得ると捉えていらっしゃるとのことでした。確かに、お茶を頂いた時に思わず「美味しい!」と発してしまう美味しさは、数滴であるがゆえに口中から五感全体を刺激する栄養素のようです。喫茶をしている我々も、この「美味しい!」を、更には「美しい!」をお客様に発していただけるよう、満足した心でお過ごしいただけるよう、日々努力しなければと改めて感じました。