昨日のおさんぽハロウィンで、初めておろしました。藤井絞で誂えた、ドクロが三味線を弾いている帯です。いつか「マクベス」を観に行けたら、いつか「野ざらし」をききに行けたらと思いつくってもらいました。あれから8年、ついぞ観劇や落語鑑賞には縁がないまま、おさんぽハロウィンの日を迎えました。着物も同じく藤井さんの雪花絞り。蜘蛛の巣のイメージで、お化けらしさを出してみました。
田尻さ〜ん、ようやく出番がありましたよ〜!!
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
10月に入ってもまだまだ単衣の出番、今日は単衣のレッスンです。大きな市松模様がモダンな、京の型染の小紋にお母様から譲られた単衣の帯を。色も柄も印象的で、非常に新しい感覚がします。自作の髪飾りもポイントに。これからランチにお出かけです。初めてのレッスンとは思えない、きれいな着姿です。
さて私は、藤井絞の雪花絞りの単衣に、楽譜をモチーフにした帯を合わせました。雪花絞りは浴衣もいいですが、絹物に施すと、何とも言えない深行きが出て藤井さんらしさを感じます。浴衣=藤井絞のイメージが強いかもしれませんが、私にとっては絹物こそ藤井絞です。今日のようなメッセージ性のある帯と合わせると、表情豊かな装いになります。
昨日、雨が上がり少し空気がひんやりとした夕方、太田和の社長さんがフラりとお見えになりました。長い間お会いしておりませんでしたが、ノーブルでスマートな雰囲気はお変わりありませんでした。正真正銘の織物に心が鳴ります。
添田さんのお話になり、絶大なファン層があり、お若い頃の作風も現在の作風も同じように人気があるとのことでした。女性の染織作家さんは、年齢により作風がいろいろに変化するのでとても面白いそうです。うちにも一点残っていますと広げたのが、こちらの訪問着。20年ほど前のものです。優しく女性らしい色遣い、そして纏うと分かる存在感。久しぶりに見入っています。