毎年人気の雪花絞り、今年も新しい顔が入りました。濃い紫が、涼やかな印象です。美しい黄緑色の着尺も、絞りです。色、柄とも他では見られない面白さ。
どちらも、本筑の博多織とコーディネート。帯の表情も楽しんで下さい。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
夏にある親戚の結婚式に向けて、夏帯のレッスンです。紗の袋帯、淡い色合いの市松模様が奇麗です。上品な配色で、着物の色を選びません。着物は、単衣。うっすらと霞の模様があります。色無地の感覚でお召しいただけます。本番用には、絽縮緬の無地が控えています。また別のブログでご紹介致します。
今年は夏場のセレモニーが多いようです。着物に勝るものは、なし。自分で着られるようになりたい方、是非お越し下さい。無理な補正は致しません。動けるように、食べられるように、楽な着方を提案しています。
先日、久しぶりに着物を着ました。育児の合間、ホンの数時間の気分転換です。この時期はいつも、東京友禅の桜の帯を締めています。着物は黒無地の大島か江戸小紋を。(写真は大島)ちょいちょい気分で着るので、「取り合わせる」というより「あり合わせる」といった感じです。この組み合わせは、春の定番で好きなメニュー。ワンパターンにならないように、帯締めと帯揚げはその日の気分で変えてみたり。合間にしか袖を通せない今は、時期の定番スタイルをさっと、です。
和の装いは、料理によく似ていて、初めはレシピ通りにきちんと材料を揃えて、計って進めるものですが、そのうちに足りないものがあっても、多少のズレがあっても調整できるようになります。自分に合った味付け、スパイスもレシピにないものを試してみたりして、自分のテイストを作りあげる。定番メニューができ、それも手元にあるもので、あり合わせでできるようになります。
きものは、たくさん持つより、数は少なくても好きなものを永く楽しむ人が増えました。着る機会がないという声も聞きますが、一方で、子供の卒園や入学など節目の機会にはきものが良い!という若いママ達の声もたくさんあります。春にはこの装い、ゆかたならばこの組み合わせと決めておいて、節目の度に袖を通せば、いつしかそれが定番メニューとなり、さらにあり合わせ気分で装える日がくるかもしれません。
好きな定番スタイルをゆっくり味わうこと、きものの本当の楽しみ方は、今の時代だからこそできるのではないでしょうか。合間にしか着られない今、感じている事です。