台風一過、ようやく晴れ間が見えました。
来月行われるランチ会に向け、お客様はそれぞれコーディネートをあれこれ楽しんでいらっしゃいます。秋色の装いに、赤のポイントはいかがでしょう。定番、絞りの白赤タイプです。
蚊絣の大島に、絞りでお化粧道具を表したキュートな帯の組み合わせ。そこに帯揚げの赤が彩りを加えます。
こちらはよろけ柄の小紋に、雪の結晶をイメージしたビロードの帯を合わせました。帯揚げの深みのある赤が、観世の房の臙脂と共鳴して。
印象的な色を、上手に取り入れましょう。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
草木の色合いが美しく、優しい風合いの丹波布の帯です。刈安の黄を基調に緑系、白系、それぞれの色が程よく主張し、調和しています。無地のお着物に、さりげなく大きな印象を与えます。
誉田屋源兵衛の新作、七宝小花紋(アイスブルー)です。着尺は引き染めの小紋。程よい横段の暈しが、女性らしいニュアンスを出します。お単衣にも最適です。
品物は違ってもそれぞれの持つ力量は確かで、染、織、どれを取ってもそれぞれ魅力的です。少しずつ涼しくなると、そのものの魅力をはっきりと感じられるようになります。9月は、改めてきものの奥深さを感じる時期でもあります。