• カテゴリー別アーカイブ あれこれ
  • カンパネラ

    常連様より。今月は、カンパネラという名のバラをいただきました。店内でもよく流しているラ•カンパネラのピアノ演奏とともに、お花のカンパネラもお楽しみ下さいませ。

    あざみのようなエレンジュームと、ブルースターとともに。美しいお花をいただくと、いつも素敵なご縁があるんです。

    花

    昨日の日曜は、誉一山荘オーベルジュ•ドゥ•ミクニにて三国清美シェフがフランスで勲章を受賞された記念パーティに参加させていただく機会を得ました。それは素晴らしい晩餐会で、夢が現実にあるならば、まさにそれは夢のような時間と言うべきものでした。明日からはしばらく、パーティーでご一緒になったお客様の着物コーディネートや、印象的だったことを書きます。ご縁の力、感じました。


  • ボーノ•ペッシェでお料理教室

    当ブログでもお馴染みイタリア料理のボーノ•ペッシェさんで、お料理教室がありました。今回は、お肉やお魚、お野菜にかけて楽しむソースを2種類教えていただきました。

    写真の下の方に小さい鍋のようなものが見えますが、中にアンチョビベースのソースが入っています。バーニャ•カウダーという名前で、温かいお風呂という意味。名の通り、ソースを下から火で温めながら、お野菜をつけていただきます。チーズフォンデュのように。

    souce

    出していただいたお芋類、お野菜、どれも新鮮で美味しく、贅沢なひとときでした。ちなみにサツマイモは、高岡の池多産のもので、ほっくりと絶品でした。このアンチョビのソースは、一度作れば常温で一ヶ月は持つそうなので、お野菜をたっぷりいただきたい時やホームパーティーなどに活躍しそうです。

    もう一種類のサルサ•カンパニョーラというソースは、ドレッシングとしても使え、カルパッチョや豚肉のソテーのソースにもってこいの、バルサミコ酢を効かせた少し酸味のあるものでした。どちらのソースも簡単で美味しいので、寒い季節、どんどん美味しくなる氷見の食材とマッチさせれば、食卓が賑やかになりますね。ボーノさんでは、プロの技を家庭でも活かせるように指導して下さったり、シェフならではの味のアレンジを教えて下さったり、料理の基本をきっちり説明して下さったりと、毎回勉強になることがたくさんあります。


  • 自然の表情

    寒い日が続きました。青い青いと思っていたもみじも、紅葉し始めました。少しずつ赤く色づいていく様子を、愛でています。

    kouyou

    こちらは今年初めて顔を出した椿、侘助です。チラッとのぞく黄色がとっても可憐で、この表情見たさに、毎朝水を替えるのが楽しみでした。

    tsubaki

    自然の見せる表情とは、本当に美しく不思議で、生きる元気を与えてくれます。一日として同じ日はないということを教えてくれます。


  • ラ•カンパネラ

    ぐっと冷え込んで参りました。寒くなると、ピアノの音がことさら美しく感じられます。店内では、よくフジコ•ヘミングさんの演奏を流しているのですが、中でもリストの「ラ•カンパネラ」は定番曲。イタリア語で「鐘」を意味します。ときに囁くように、ときに鼓舞するように表現される鐘の音は、外の寒さを思いながら暖かい部屋で聴くと、何とも感じが良いのです。フジコさんの独特の弾き方も魅力ですね。

    昨日は、誉一山荘でのランチを楽しまれたご婦人方がいらして、素晴らしいランチの余韻に浸りながらカンパネラに心酔のご様子でした。なるほど、美しいロケーションの中で美味なるランチの後は、美しい鐘の音で至福の時を締めくくる。有意義ですね。オーベルジュからのお帰りには、是非お立ち寄り下さいませ。鐘の調べをご用意してお待ちしております。


  • 余韻

    今週は秋を通り越して、冬の寒さがやってきました。そして、台風と。荒れ模様のこんな日は、出かけたい気持ちも薄れてしまいますが、こんな日こそ、思い出してもらえるような店になりたいものです。温かいコーヒーのこと、お洒落なストールのこと、次に欲しい結城のこと、クラシックのこと、etc…どんなことでも、お客様の心に余韻を残せる場所でありたいと思っています。

    気温の変化に伴って、そろそろ庭のもみじも色づいてくることでしょう。木々の見せる四季もまた余韻のひとつとして、来月も皆さまのお越しをお待ちしております。他県にていつもホームページをご覧下さっている皆さま、ありがとうございます。このブログが、よき韻となって響きますように。いつか氷見とご縁のありますように。

    11月3日文化の日、営業しています。


  • 北村武資のタペストリー

    きものの時間を楽しまれた後も、階段を降りる時に目の前をご注目下さい。人間国宝、北村武資氏の羅織りのタペストリーです。氏がまだ有名になる前、初期の頃の作品とのこと。しかも、帯でない作品は珍しいそうですね。ずっとこの位置に何十年とあるので当たり前になっておりますが、かの、北村先生の織りでございます。

    北村武資

    お足下にはお気をつけて。お時間があれば、サロンで乾いた喉を潤して下さい。きもの熱の後は、寒い時期もミックスジュースが人気です。


  • 展示スペースにてーきもの編ー

    ただ今は、こっくり秋のイメージで展示しております。

    『和楽』11月号はご覧になられましたか?表紙の鈴木京香さんがお召しの色無地が、まずとても素敵なこと!中のきもののページも、どれも上質の絹物でしか染められない色ばかり、その色も大変スタイリッシュで美しいものばかりでした。読むやいなや、すっかり二階を『和楽』仕様に、こっくりスタイル模様替えした社長でした。鼠、茶、黒をテーマに魅せております。

    kijyaku

    右は結城の無地に、櫛織りの袋帯を合わせました。この帯、なんとリバーシブルです。

    sarasa

    まるで天目茶碗のような訪問着、地模様には糊をたたきのように置く加工を施して。名門、織悦の更紗文様の帯と合わせれば、誰も真似できない究極フォーマルに仕上がります。

    お問い合わせは0766-74-6218まで。


  • 展示スペースにて

    階段を上がりきりますと、常時きものを展示しておりますスペースとなります。数限りない在庫の中から満足いただける商品をということで、お客様は一組限定で、ゆっくりと選んでいただく方針を取っています。広がりのあるスペースに、たくさんの反物や絵羽もの、帯が重なり広がる様子は圧巻です。その日その日、まさに一度きりのドラマが繰り広げられます。時には、着付け教室もやっておりますので、お気軽にお問い合わせください。tel: 0766-74-6218

    展示会場

    毎月、飾りの変わる床の間にもご注目ください。今月のお軸は、吉川霊華(1875~1929)の「馬師皇」です。馬師皇とは、その昔、中国で馬の病気を治した名医のことで、竜の病気をも治したといわれています。一般には、竜に薬を飲ませている様子が馬師皇がとして描かれているそうです。こちらの霊華の作品は、運筆の勢いが素晴らしく、今にも快復した竜が飛び出しそうな様子です。皆さま、是非近くでご覧になってくださいね。

    basikou

    さて、可愛らしい市松人形もお待ちしております。30年前、金沢の作家さんに作っていただいたペアです。うちにあった明治大正期の時代裂を着せてもらっています。上品な顔立ちが、皆さまの印象に残っているようです。

    市松人形


  • 絲穂の展示会場への歩き方ー上を見ましょうー

    展示会場までの見どころ。続きです。昨日は、階段の踊り場にやってきました。そのまま視線を左上に、どうぞ。明治大正期の丸帯をほどいて制作されたタペストリーです。祖母が図案を考え、手縫いしました。大作ですから、寝ても覚めてもこのタペストリーを完成させるべく心を砕いていた祖母を思い出します。

    丸帯タペ

    けっこうに目を惹き、皆さまの印象に残っているようです。時代裂に興味のある方は特に、何度見ても飽きないと熱心にご覧になっています。両サイドにちょっと付いているお人形が、ポイントですね。「親指姫」シリーズというものがありまして、台に乗った小さなお人形ばかり作っていた時期もありました。それぞれ着ている着物が違っていて、にっこりした表情もそれぞれに違っていて愛らしく、祖母の作品の中で大好きなものでした。

    立ち位置は、そのままで。今度はちょっと右上を見て下さい。アールヌーヴォーのランプが下がっています。大きさ、形、色合い、空間の高さと良くマッチしています。天井のデザイン自体も、お洒落だったんだなと今更ながら気がつきました。シンプルなものは、いつもでも飽きませんね。

    アールヌーヴォー

    同じ場所から、左右で和と洋が楽しめます。文化の融合を感じて下さい。