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  • 藤井絞の記憶—鍋島段通

    久々に、藤井絞の記憶シリーズに参りましょう。先週伺った祇園祭のしつらえです。いつも室町〜江戸期の屏風がずらりと並びます。足元に敷詰められているのは、年代物の鍋島段通。こちらは、年中変わらずお目にかかることができます。子供の頃から何気なく見ていた鍋島ですが、大人になってようやく良さが分かってきました。色合い、肌触り、希少性。

    当時は、ただお行儀良くしなければならない場所だった藤井絞さん、段通を見ると途端に緊張感が走ったものです。

    今も緊張感はありますが、文化を楽しめる場所となりました。

    昔からずっと変わらないしつらえですが、いつ伺っても新しい発見があります。まるで、自分自身の変化や成長を見守ってもらっているようです。

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  • マクロビオティック講座

    6月19日にご紹介しましたトアロードリビングスギャラリーにてマクロビオティックのお料理講座がありました。講座と実践、両方を学ぶことができます。

    食べ物には細胞を緩める陰性のもの、細胞を締める陽性のものがあり、それを正しく体内に摂り入れること。地域性、季節性を重視した食材をいただき、自然の秩序を摂り入れることなど、食の大切さ難しさを改めて知る機会となりました。この日は、先生オリジナルの20年物の梅干しを使った梅醤油番茶をいただくことができました。冷え、風邪、胃腸不良に効くこのお番茶は、空腹時にどうぞ。

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    こちら、全メニューでございます。黒豆入り玄米ご飯、大根と油揚げロール煮、小松菜の油炒め。簡単でヘルシーで美味しい、最高の食事です。

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    何気ない、食べるという行為ですが、きちんと意識的に行わなければなりませんね。毎日の積み重ねが一番大切だということを痛感した時間でした。


  • 長男へのへのもへじ

    くろちく倭美坐ビルにて発見しました。

    てるてる五兄弟。晴れ間欲しさに、つい購入しました。こちら、長男。もちろん、次男三男四男五男も、います。みんな、顔が違いますし、性格も違います(プロフィール付き) ちなみに長男は、生真面目で頑固とのこと。

    おかげで、どしゃ降りに遭うことなく無事に祇園祭を満喫しました。

    祇園で、是非探してみてください。五兄弟すべて揃うと、なかなかの見応えです(笑)

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  • 藤井絞の祇園祭

    京都は祇園祭の真っ最中。13日は、大阪のお客様と藤井絞の祇園祭へ。その日は、北観音山の鉾の曳き初め。特別に一般の人も参加できます。ご縁があれば、厄除けのご利益があるそうですね。

    雨降りで、参加は遠慮しましたが、雨のおかげで、藤井絞の二階から鉾が進むのを目の前で楽しむことができました。

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    町内の重鎮が正装で練り歩きます。和傘も風情があります。

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    お楽しみは鉾だけではありません。奥深い絞りの世界をどうぞ。番頭さんのユーモアを交えた、絞りのおはなしもたっぷり味わえます。

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  • お抹茶を一服

    ご来場下さったお客様に、お抹茶で一服の時間をご用意しました。ちょうど夏らしい、松にちどりのお盆があったので、ちょいと翁飴をのせて。飴の程よい甘さ、大好評でした。ひたすら、お抹茶点てとお運びに徹していたにもかかわらず、お茶碗の撮影を忘れるという大失態(笑)ご縁のあった皆様、記憶に留めてくださいませ。

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    表には出しませんでしたが、七宝の棗を使っていました。夏らしく、涼しげです。

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    いつもお着物で来て下さるお客様に、忙しかった初日は、お運びを手伝っていただきました。この日は、付け下げ調子になっている浴衣に、献上帯で爽やかに。音符が素敵です。

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    今回のイベントは、皆様がお心を運んで下さったおかげで、滞りなく無事に終えることができました。どうぞこれからも、良きご縁が続きますように。そして、初めて当店を知って下さった皆様ともご縁がありますように。


  • 染織展の準備

    染織展に向けて、準備を進めております。晴れ間を見つけては蔵から作品を運び、点検です。

    この日は、額装されている時代裂のいろいろを清めました。これも素敵、あれも素敵と感嘆の声をあげながら。

    さて、本番はどの作品が展示されるのでしょうか。どれもこれも美しく、選出が難しそうです。

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  • 優しい雨

    店内、今月はあじさい一色でした。雨の花とも呼ばれるあじさいは、やはり梅雨の頃が美しいですね。

    雨には、いろいろな降り方があります。ひたすら激しく降り続く雨、集中的にいっとき降る雨。しとしとと降る雨、霧のような雨。

    ときどき感じる、優しい雨というのがあります。

    人によって感じ方は千差万別でしょうけれど、優しい雨の日は、景色が幻想的に見えたり、雨音が耳に心地よかったり、雨の香りもはっきり分かります。

    そんな日は、心もウキウキするものです。

    ともすれば心が沈みがちになるこの季節、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

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  • 梅雨の晴れ間に──トアロードリビングスギャラリーへ──

    真砂三千代さんの夏のころも展を楽しみに、トアロードリビングスギャラリーへ。有機栽培の木綿や麻を素材に、ふんわりゆったりと身を覆うころもの数々は、大変素敵でした。ムガを使って作られたスカートは、着物の着尺で見ているのとひと味違う魅力がありました。素材そのものが上質でなければ出せない染めの美しさ、デザインのシンプルさなど、着物との共通点は多いです。やはり、洋の東西を問わず「ころも」なんですね。

    こちらのギャラリーでは、セレクトされた衣食住の素敵アイテムが、いろいろ揃っています。刺激をたくさん受けられますよ。


  • 梅雨の晴れ間に──香雪美術館へ

    4月15日のブログでもご紹介しました香雪美術館。現在は「花鳥風月の美ー応挙から仁清へ」と題し、室町江戸期の絵画、工芸品が展示されています。有名な、酒井抱一の十二ヶ月花鳥図押絵貼屏風をはじめ、尾形乾山、円山応挙、尾形光琳など、いわゆる琳派と呼ばれ、着物の図案にもよく用いられるものばかり。個人的には光琳の鶴をモチーフにした一連の作品が好みです。蒔絵の硯箱は見応えがあります。

    前庭の緑が美しい香雪美術館、雨上がりには雨粒が光り、なお一層の風情がありました。

    7月19日まで。ご縁のある方は、是非足をお運び下さい。美味しいお菓子とお薄もいただけます。