お客様にいただきました。銘はメイゲツというそうです。もうすぐ咲きそうなこの瞬間、ドキドキわくわくします。
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アンティーク アナスタシアに行って来ました。
三宮はトアロードにあります、アンティークウォッチと宝石のお店、アナスタシアさんに行きました。アンティークの時計は本当に素敵です。それぞれに歴史があり、物語がある。今、目の前にある不思議をいつも感じます。自分のものにして、身につける度に増す愛しさは、和服へのそれと共通するものがあります。佳きものは、ずっと大切にしたいですね。和装の邪魔をしないシンプルな時計もたくさんあります。見えないところに美しい細工が施されているのも魅力です。
是非一度、お立ち寄り下さい。可愛らしい猫ちゃんたちがお出迎えしてくれます。博学でいらっしゃるご主人と、キュートな奥さまとのおはなしも楽しいですよ。
神戸市中央区中山手通り3−7−29 楊ビル2F
TEL: 078-391-7323
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色を奏でる
6年ぶりでしょうか。本当にひさしぶりに『色を奏でる』を読み返してみました。重要無形文化財保持者の、染色家志村ふくみさんの著作です。皆さまは、美しい桜色は実は花びらからではなくゴツゴツした皮や枝から染められることをご存じですか? 咲いてしまった花からは色は出ないのだそうです。美しい花を咲かせようとたゆまぬ生命活動を続ける幹にこそ桜の精が宿っているとのこと。神秘的なエピソードで、何度読み返しても飽きません。自然の草木からいのちをいただき、染めることを通して、我々人間のいのち、人間として活きることを考えさせられる一冊です。志村さんの言葉とともに載せられている自然の風景写真、草木で染められた絹糸、織物も美しく、大変読み応えがあります。
『色を奏でる』志村ふくみ・文、井上隆雄・写真 ちくま文庫、1998
いつか機会があれば、是非志村さんの織られた作品を実際にご覧になってください。自然の美しさ、強さ、優しさに涙が出ます。
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朝のリレー
朝のリレー
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ(谷川俊太郎詩集『これが私の優しさです』集英社文庫 より)
2009年が無事に朝を迎えました。
善き一年となりますように。
清々しい朝の詩で始めました。皆様はどのような朝を迎えられましたか?
新年は3日より営業致します。