おあずけ

しばしば、おあずけを食らいます。

祖母や母が昔着ていた着物を仕立て直してもらおうと、箪笥の中から好きなのを選び羽織ってみる。けれど、イマイチ似合わない。今の年齢では着物に負けてしまう。もう少し年齢を重ねなければ、袖を通してはいけないなと感じる時があります。 しばし、おあずけ。

大好きな着物があるけれど、ぴったり合う帯がなくて纏うチャンスに恵まれていないなんてことも良くあります。いつか、惚れ込む帯に出会うまで、おあずけ。

悔しいけれど、なかなか素敵なおあずけ。5年後10年後には、絶対にあの着物を着こなせるようになっていたいという、ひとつの目標ができます。コーディネートがバッチリ決まったら、お洒落なレストランで食事をしたいとか、歌舞伎を観に行きたいとか、いろいろ想い巡らせるだけで元気になれます。

時どき、あおずけを食らうのもいいものです。

さて、来週は秋の夜長のために、おススメの本をご紹介しようと考えています。