チューリップの花びらやき

「裏管理人」です。

関西在住ですので、ふだんはもちろん絲穂にはいませんが、夏と春先の年に2回くらいは氷見に行き、いるでもなくいないでもなく、風にようにと言うか亡霊のように、絲穂の中をゆらゆらしています。あくまでも「裏」管理人なので、店内で漂っているときも、絲穂の営業と売り上げの邪魔にならないよう、いらっしゃったお客様と直接話すことはほとんどないのですが、ごくまれに仕事(呉服とはまったく関係がない裏管理人の本業)に関連してお話させていただくことがあります。

先週氷見に潜伏中に、そのような話をさせていただいた方から、「チューリップの花びらやき」というお菓子をいただきました。なんでも、砺波市内で販売されているお菓子なのだそうです。カステラ生地の中にあんこや白あんを入れて焼き上げています。残暑の中でも、熱いお茶をすすりながら食べたい、あとをひく味です。お心遣い、本当にありがとうございます。

20100905

その時の話の続きになりますが、ごくごく私的なメッセージを。

与えられるのを待つのではなく、何かを求めて自発的に動くという、受け身から能動への姿勢の変換によって、同じ環境に4年間身を置いても、結果は全く違うものになると思います。ワープロソフトと同じかもしれません。ただ単に文字を打ち込んで素っ気ない書類を作るだけという人もいるでしょう。あるいは、ワープロソフトがもっている機能をあれこれ引っ張り出し、文字の色、大きさを変え、画像を貼り付け、動画も貼り付けてみたり、音声ファイルの読み込みをしたりして、より華やかで見栄えのする「立体的な」文書ファイルを作成する人もいるでしょう。同じソフトを使っても、そのソフトがもっている可能性としての機能を引きずり出すかどうかは、使用者の心構え次第です。充実した文書ファイルを作るにはどうしたらいいのか?と考えてみると、それだけで周囲の世界が変わって見えるかもしれません。自分の視点の置き方次第で、周囲を違った世界に変えてしまうような能力を身につけることが、これから求められることなのだと思います。