今年も、伊藤若冲の屏風を出しました。墨書きだけのシンプルですが大変に迫力のあるもので、若冲らしさを感じます。
今夏は、ずっと実が付かず寂しく思っていた夏つばきに、実が付き始めました。今年初めての実です。一日の儚い命、さてこの中で一番に花を咲かせるのはどれでしょうか。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
常願寺さんでの花展は、大盛況でいらっしゃいました。美しい作品の数々と、立派な室礼に大満足のひとときでした。中でも最も印象的だったのが、オンシジュームと竹箒を組み合わせての大作。お見せできないのが残念ですが、まるで黄色の天の川にようなイメージで、オンシジュームと細く解体された箒がとても繊細に美しく調和しておりました。
まさか後日、そのオンシジュームをお裾分けしていただけるとは…!!こちら、花展の名残です。一般的なオンシジュームは、黄色の中に黒い点がありますが、これは黄色のみの特別な種類とのこと。どうぞ、二階に上がられた際には、目を凝らしてお楽しみ下さいませ。花入れは、初代 徳田八十吉。ゴールドでまとめてみました。
こちら、染家京加納のディスプレィです。もともとは、ここで祖母が呉服屋を始めました。絲穂は、今から30年前に展示会場として誕生しました。現在は絲穂だけの営業になっておりますが、京加納もウィンドーの中は時期に応じて変わります。中央町商店街、現在の明光義塾のおとなり。ちょうど、ハットリ君のモニュメントがあるポストの真ん前、潮風ギャラリーの並びです。近くまでお超しの折には、是非足を留めて下さいね。
ただ今、江戸期の図案をそのまま再現した大胆なあさがおの浴衣を提案中。帯の名門、誉田屋源兵衛さんがつくりました。他では見られない、本格的な一反です。
祖母が生前、古代裂で作ったミニチュアの着物も、季節によって変わりますので、ご注目下さいね。
潮風ギャラリーを楽しんで、堀与さんでたくさんお買い物をされた後は、絲穂でどうぞ一休みなさって下さい。ゆったり時間を是非とも。