• 竜巻絞りの着尺

    朝晩と涼しく、随分と秋らしくなりました。店内も、しっとり落ち着いた雰囲気になっております。竜巻絞りの着尺に、紙布の帯を合わせて。お月見のお茶会などに、ぴったりの装いです。着尺はシワになりにくい、しっかりと上等な生地を使っておりますので、その風合いも是非お楽しみ下さい。緯糸に紙を織り込んだ紙布の帯は、締めるとその良さを痛感しますよ。

    竜巻


  • 草刈メソッド

    スーパー残暑の折、皆様いかがお過ごしですか?こう暑さが続くと、ダルさに負け運動不足になりがちですよね。そこで、先月発売された草刈民代さん監修のDVD「草刈メソッド」を始めてみました。バレエとピラティスが組み合わさりアレンジされた内容で、しっかりと立つことを第一目的とされたDVDらしく、きちんと体幹に働きかける動きでまとめられています。初級、中級、上級とレベル分けがされていますので、その日の体調に合わせて、好きなエクササイズを選んで鍛えることができます。優雅でシンプルな動きばかりですが、しっかりとカラダに効いてきます。毎日、少しずつ無理なく続けられます。忙しくて、お教室に通えない方にオススメですよ。

    草刈さんのプライベートレッスンを受けている感覚で、いつの間にか、映画「Shall We Dance?」の気分になります。当時、この映画で初めて草刈民代さんを知ったのですが、この人、女優さんなのになんてダンスが上手なんだろうと思っていました(笑)本業がダンサーだと知るのはずっと後のことです…。その後、雑誌『和樂』の表紙を飾る草刈さんの姿も印象的で、いつしか気になる女性のひとりになっていました。透明感のある、凛とした姿は憧れです。

    カラダの変化だけでなく、歳を重ねることへの憧憬など心への刺激もたっぷり詰まった「草刈メソッド」是非一度、ご覧になってみて下さい。音楽に合わせてカラダを動かすことって、とても楽しいけれど、意外と難しいものですね。音と動きを連動させることの大切さも、改めて感じています。

    ヨガやピラティスを始めてから、着物がうまくカラダに馴染むようになり、着崩れしにくくなりました。体幹が安定してくると、無駄な動きが少なくなるのでしょう。世の中には、着崩れを防ぐいろいろな小物が出回っておりますが、道具に頼るより、まずは自分のカラダと向き合うことが一番のようですね。


  • ウォルナットの整列

    カウンターの一番奥の席にて、朝。きちんと整列するウォルナットの椅子たち、視線の先にあるスリッパの戸塚刺繍。気持ちを整え、これから始まる一日に想いを馳せます。人と人の出入りが偶然に生み出すタイミングは、本当に不思議ですね。毎日読めません。今日も筋書きのないドラマが始まります。

    椅子


  • 素夢子にて

    さて、展示会の帰りは、久しぶりに譽田屋さんの経営する古茶屋 素夢子に立ち寄りました。韓国のお粥、お茶、漢方ケーキ、お菓子など本格的な味が楽しめます。柿渋で統一された店内は、一瞬にして異空間に入り込んだような、独特で落ち着いた雰囲気です。この日は残暑が厳しく、韓国冷麺をいただきました。ソバ粉とイモデンプンを折込んだ麺に、少しピリ辛のつゆと、お野菜を絡めて。夏だけの限定メニューです。

    九月に入っても日差しの厳しい日には、変わり絽の着尺をよく纏います。無地のように見えますが、実は柄があります。色も、白でもベージュでもない微妙な色。何となくボヤボヤと、はっきり実態のない雰囲気が(笑)気に入っています。譽田屋さんの本羅の帯を締めて。母の代からの愛用品です。帯は、長い時間をかけて身に付けると本質がよく分かります。この帯は、打ち込みがしっかりしているので、どれだけ時間が経ってもびくともしませんし、デザインもまったく古びませんね。むしろ、新しい感覚を覚えるほどです。

    絽

    籐のバッグも、まだまだ活躍します。

    籐

    暑い中、着物を纏うことは大きな我慢ですが、その我慢こそ日常にメリハリを持たせる良い刺激でしょう。着物に限らず、きちんと身支度をして、どこかに伺い神経をフルに使うことは大切ですね。