東京友禅の名古屋帯です。朝顔にトンボ。絽縮緬の小紋に合わせました。藤井絞さんならではの、こっくりと濃い紫。
白の観世でキュッと締めましょうか。赤い房をポイントに。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
来る7月3日(土)、4日(日)、5日(月)氷見市海浜植物園にて、明治大正期の染織展を行います。入場無料。開館時間は午前9時〜5時。最終日は午後3時まで。皆さまのお運び、お待ちしております。
なおこの3日間、絲穂は休業させていただきますので、宜しくお願いいたします。
真砂三千代さんの夏のころも展を楽しみに、トアロードリビングスギャラリーへ。有機栽培の木綿や麻を素材に、ふんわりゆったりと身を覆うころもの数々は、大変素敵でした。ムガを使って作られたスカートは、着物の着尺で見ているのとひと味違う魅力がありました。素材そのものが上質でなければ出せない染めの美しさ、デザインのシンプルさなど、着物との共通点は多いです。やはり、洋の東西を問わず「ころも」なんですね。
こちらのギャラリーでは、セレクトされた衣食住の素敵アイテムが、いろいろ揃っています。刺激をたくさん受けられますよ。
4月15日のブログでもご紹介しました香雪美術館。現在は「花鳥風月の美ー応挙から仁清へ」と題し、室町江戸期の絵画、工芸品が展示されています。有名な、酒井抱一の十二ヶ月花鳥図押絵貼屏風をはじめ、尾形乾山、円山応挙、尾形光琳など、いわゆる琳派と呼ばれ、着物の図案にもよく用いられるものばかり。個人的には光琳の鶴をモチーフにした一連の作品が好みです。蒔絵の硯箱は見応えがあります。
前庭の緑が美しい香雪美術館、雨上がりには雨粒が光り、なお一層の風情がありました。
7月19日まで。ご縁のある方は、是非足をお運び下さい。美味しいお菓子とお薄もいただけます。