• 新年会へ

    先週、お着物でご来店のお客様がいらっしゃいました。

    これから新年会に行かれるとのこと。 着物も帯も、祖母が現役だったころに買っていただいたものです。藍染めの紬は、時とともに色が落ち着き、熟成された美しい色になっています。帯はバティック。更紗柄がお洒落ですね。

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    帯締めは深い青で、きっぱりと清々しいコーディネート。新年会にぴったりですね。

    こうして、以前に買っていただいた着物を見せていただけることは、大変嬉しいことです。祖母の辿ってきた道が見え、両親が引き継いだ現在を再認識し、これからを考えます。いつまでも大切にして下さるお客様がいらっしゃることを、誇りに思い、責任を感じます。お客様から教わること、たくさんありますね。

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  • 木花咲耶姫ーYOSAという癒しー

    さて皆さま、YOSAというものをご存知でしょうか?簡単に言えば、薬草を炊き出した蒸気が出るイスに座り、腰から身体をじっくり温めることです。発汗作用のあるスパッツやサウナマントを着用し、じっくりじんわり汗をかきます。冷え、肩こりや腰痛、血液循環の改善、ダイエットなどに効果的です。昨今は身体を温めること、健康がブームですから、YOSAの広告や宣伝は、どこかで御覧になったことはあるかもしれません。

    数あるYOSA施設の中でも、高岡市にある木花咲耶姫(このはなさくやひめ)さんは、まさに癒しの空間、とても素敵な空間です。まず、玄関を入ると季節のお花が美しく生けられています。その配色や花と花との取り合わせに、ハッとさせられることがよくあります。お花だけでなく、時期に合った様々な演出が楽しいお店です。先日は、いろいろなサイズのおひな様が入り口や床の間に飾られていました。

    身体だけでなく、心からデトックスしたい方、是非、木花咲耶姫さんへ足をお運び下さい。お店の清潔感は、圧巻です。


  • 和美菱(わびがさね)の彩り

    前庭を臨むスペースでは、和美菱(わびがさね)をお楽しみいただけます。和美菱とは、単衣用の着尺で、リバーシブルになっているタイプ。きれいなピンク色が表に出ていますが、裏は全く違った雰囲気になっています。仕立て変えれば両面どちらもお召しいただけます。単衣であるにもかかわらず、歩いた時に裏が八掛のように見え、贅沢でお洒落です。

    帯は江戸小紋。藍田正雄作「引き杢」です。春らしい、美しい取り合わせになっています。

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  • 雨水

    今日は、二十四節季のひとつ「雨水」です。空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃を意味します。

    寒さは続きますが、近ごろは随分と日が長くなりました。春の足音は、すぐそこまで聞こえているのでしょう。

    陽射しが待ち遠しいこんな日は、威勢の良いたけのこの暖簾で、生命の息吹を味わいましょうか。

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  • くるみの花入れ

    おもしろい花入れ、あります。くるみです。小さいサイズもありますので、興味のある方、是非見にいらして下さい。

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    ただ今、店内の慶応桜は満開です。お二階に上がられた際には、是非ご覧になってください。Kさん、いつも素敵なお花をありがとうございます。


  • おこぼ

    先日もご紹介しました、祇園のない藤さん。外のディスプレィには、舞妓さんが店出し(デビュー)の時に履く、おこぼが飾られています。あの、すぐに転んでしまいそうな、背のたか〜い高い履物です。さてあのおこぼ、どうしてあんなに高さがあるんでしょう。それは、玉の輿に乗れますようにとの意味が込められているからなのだそうです。これからどんどん教養を高め、自分自身を高めて、いつか良い旦那さんに巡り会えますように、とのことなんだそうです。

    ない藤さんの前を通られたら、御覧になってみてください。

    縄手通りを入ってすぐに、懐紙や和紙の封筒などを扱うお店があります。そこで何かお買い物をすると、舞妓さんがお座敷で使っている「鼻紙」がもらえます。普通のティッシュではないんですねぇ、これが。ない藤さんまでの道すがら、そんなプチラッキーも楽しめます。


  • ただいまのエントランス

    近ごろのエントランスです。

    着物は、臈纈染めで幾何学模様を表現した無地的な小紋。帯は、きっちりとした友禅の染め名古屋帯(染めの百趣矢野)。帯締めも、春らしい色がいろいろと揃っております。

    雨も風も冷たく、まだまだ寒いですが、気分だけは春を感じて、店内をゆっくり御覧下さいませ。

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