• 祇園ない藤のスリッパ

    祇園の老舗履物商、ない藤さん。当店も40年以上お世話になっています。足型を取り、100%オーダーメイドのお履物。足元の装いは、コーディネートの要であることを教えられます。ない藤さんでは、草履を装履、鼻緒を花緒と表現します。まさに、装いを完成させるための履き物、足を入れた瞬間、心地いい緊張感が走ります。自分の足にぴったりとくるだけでなく、その緊張感で、さぁ行こう!という気合いが入ります。さて、こちらのスリッパは、そのない藤さんでオーダーしたものです。内側を赤にしてみました。色の組合わせは、お好みで作っていただけます。

    急な来客にも、落ち着いて対応できるお助けアイテムです。

    藤井絞のお座布団と、ない藤さんのスリッパ、これだけ揃えば無敵です。

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    お装履と同じように素敵な箱に入ってきます。

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  • 藤井絞の座布団

    久しぶりに、藤井絞のお座布団を出してみました。お茶席用の寸法ですから、品の良い大きさです。きれいですねぇ。この5色でひと組、別注承っております。

    急な来客にも落ち着いて対応できる、お助けアイテムです。

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  • 藤井絞の記憶6──大学は人との出逢いの中で学ぶところです──

    本格的な大学受験のシーズンです。受験生たちの姿に、自分が受験生だった頃を重ねて見てしまいます。その時に大変お世話になった藤井絞の会長さんのこと(当時は社長さんでした)を思い出します。会長さんは、関西の大学に入学が決まった私のため、下宿探しから、付近の案内、時々は食事に連れて行ってくださったり、本当にいろいろとお心遣いをしてくださいました。

    その中で、大学とはいかなるところかということを教えてくださいました。「これからは、語学ひとつ取っても英語だけでなく、様々な外国語を学んで、学を深めて行かれることでしょう。大学は、学問の場ですからもちろん勉強は大事です。同時に、大学とは今まで出会ったことのないいろいろな人との出逢い、関わりの中で、たくさんのことを学び、知り、視野を広め、自分という人間をつくり上げて行くところです。出逢いの中で、大いに学んでください。」

    当時は、ピンときていませんでしたが、大学を卒業し数年を経た今、その言葉の意味をひしひしと感じます。人と自分を照らし合わせて、自分とはいかなる人間か、何を選択するのか、どうありたいか、そんなことばかり考えていました。書物と向き合っても、人と向き合っても、「生きる」ことや「自分」について思い巡らせる時間の連続でした。当時、何も分からない私に、大きな言葉を教えて下さった会長さんに、今さらながら感謝をする今日この頃です。


  • 藍田正雄 「引き杢」

    当店では、根強い人気の江戸小紋。中でも藍田正雄さん作の「引き杢」はヒット商品です。型を微妙にずらしながら染め、木の杢目を表現する技法は藍田さん独自のもの。他の小紋師には真似できません。実はこの引き杢、ヒントは真夏のお昼寝にあったとか。夏の午後、夢うつつで目覚めた藍田さんの目に映ったのが、風にゆらゆら揺れるすだれ。ああ、これだと思われたそうです。このゆらゆらと幻想的な雰囲気を、江戸小紋で表現できないだろうか。。。それが引き杢の始まりだったそうです。

    今や、きもの通ならば一本は必ず手に入れたいアイテムになっています。ひとつひとつ、色合いが違うのも魅力です。上品さと迫力が絶妙にマッチした帯、みな様も是非いかがでしょう。夏物の引き杢は、流水文のようなイメージにもなり、涼しげでさらに美しいですよ。

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  • 今夜もまあるいお月様

    今月は、1日が満月、今日30日も満月ということで、ひと月に二回も満月がやってくる珍しい月なんだそうです。両方の満月を拝むことができれば、ラッキーなんだとか。

    ちなみに皆さま、元日の夜は空を見上げられましたか?まんまると美しいお月様、確かに見えましたよ。今夜も巡り会えるでしょうか。夜空を眺めましょう。