まもなく立春です。
春の陽気が待ち遠しい今日この頃、みな様いかがお過ごしでしょうか。
愛らしい男雛と女雛に、しばし寒さも忘れましょう。
今月もみな様のお越しをお待ち申し上げております。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
今月は、1日が満月、今日30日も満月ということで、ひと月に二回も満月がやってくる珍しい月なんだそうです。両方の満月を拝むことができれば、ラッキーなんだとか。
ちなみに皆さま、元日の夜は空を見上げられましたか?まんまると美しいお月様、確かに見えましたよ。今夜も巡り会えるでしょうか。夜空を眺めましょう。
シャトウシュ、あります。知る人ぞ知るシャトウシュ、ひとつだけ、あります。お求めの方は、是非、氷見まで。
久しぶりに二階の様子を御覧に入れましょう。こちらの黒の羽織コート、近ごろの売れ筋です。背中と裾にビロードの市松模様があります。一枚仕立てです。シルエットの美しさは抜群、動くと体に自然とフィットし、着心地も抜群。ご法事の時にも着回しオッケー。別注ですので、ご注文を承ってからのお誂えになります。
ちなみに、着物は手描き友禅の上等な小紋。付け下げのような感覚でお召しいただきたい着物です。帯は織楽浅野。シルバーの無地。織り感だけで表情を出した、シンプルでお洒落な帯です。
最新号の婦人公論の表紙、オノヨーコさんを見て、思い出しました。以前、『ミセス』のインタビューにあったヨーコさんのエピソードです。
同じ木を3本、ひとつは愛の言葉をかけ、ひとつには嫌悪の言葉を投げ、もうひとつには関心を払わずに育てたそうです。
結果、どうなったかというと、愛の言葉をかけられた木と、嫌悪の言葉を投げられた木は同じくらい大きく成長し、関心を払われなかった木は、成長しなかったそうです。
夫であったジョン・レノン氏は、世界中から愛されたと同時に、激しく嫌われもしました。けれど、嫌悪も成長のための糧としたならば、嫌ってくれた人にも「bless you」の言葉をかけるのだというエピソード。
深い愛と嫌悪のおはなし、深く心に残りました。
先日、13人のお客様がお見えになりました。カウンターとテーブルだけでは席が足りず、急遽、引っ張り出してきたのが、こちらのイス。数十年前のイスで す。お客様が帰られた後よくよく見てみると、この一角にピッタリきている感じがして、片付けるのをやめました。数日間は、このままです。きっと。