• 光琳水

    また積もりました。暦の上では春ですから、店内には明るいお色目を。

    光琳水を模した染帯、クラシカルでモダンな雰囲気は、染の百趣矢野ならではの作風です。地色の鶸が上品です。

    最後の一本になりました。徳田義三の袋帯です。ゴールドの地に、鮮やかな大輪の花が魅力的に咲きます。

    雪と格闘しながらも、美しいものの力に日々救われています。


  • 春の香り

    二月が始まりました。今日は、本当に久しぶりにお日様が見えます。嬉しいですね。

    吹く風にどことなく春の香りがします。やはり立春です。

    寒波再びとのことですから、せめて今日だけでも春を味わいたいものです。

     


  • バルコニー

    また積もりました。見上げると、見事なツララがドレミファソラシド。

    ツララの下には絲穂の文字、ガラス越しにはエントランスのひと揃え。着物はアールヌーヴォーをモチーフにした付下げ「バルコニー」、合わせた帯は誉田屋源兵護の牡丹唐草、薄裏葉。何だか素敵なストーリーが生まれそうな組み合わせです。

    雪かきの手をしばし止めて、眺め入ってしまいました。早く雪が溶けて、皆さまにご覧いただきたいものです。

    こんな日ですが、営業はしています。BGMはヴイヴァルディの四季。雪景色と良く合います。


  • 春恋し

    今月は雪に追われたひと月でした。朝からずっと暗く、止まない雪に心も暗くなる日もありました。今、まさに大寒。しかし間もなく立春です。気がつけば、もみじの枝の先が赤くなり春への準備を始めています。

    個人的な事ですが、今春は息子の卒園式と入学式が控えています。その前に、幼稚園での雛茶会も。着物を着なくては!去年は出番のなかった帯を出してみようかしら。一枚の着物に、帯を変えて楽しもうかしら。あれこれと想像が広がります。想像が妄想に変化していくのが、着物の怖いところ(笑)素敵な妄想が現実のものになりますように‥!着物には人を前向きにするパワーが秘められていると思います。舞う雪を眺めながら、つれづれに。春を想います。


  • ひと段落

    雪、大変でした。

    朝から暗く、降り続く雪に心も憂鬱。子供は大きなツララに大はしゃぎでしたが。

    今朝は地面バリバリ。恐怖の運転でした。これから晴れて、ようやく少しは溶けるようですね。

    店の前は駐車ができるようになっています。皆さまにお会い出来ますように。


  • 茶の葉染

    新成人の皆様、おめでとうございます。雪もなく天候に恵まれた、善き日になりました。

    さて店内は、久しぶりに茶の葉染の色無地をご覧いただいております。茶染は室町時代より高貴な染物として用いられた伝統的な技法です。こちらは、宇治茶を煮沸し成分を抽出し、草木染めの技法で仕上げました。優しく深い色をお楽しみ下さいませ。

    帯は鳥獣戯画(藤井絞)、横段染の帯揚げで少しインパクトをつけました。

    明日は営業致します。


  • 角崩しー浅黄ー

    本日より営業です。

    誉田屋源兵衛の新作、角崩しー浅黄ーをメインに皆さまをお迎えします。微細な立涌調の地模様に、角崩しのドットが細かく並びます。手仕事の重なりが、纏った時の奥行きになります。いかにも春らしい地色も魅力です。帯は白鷹織、グラデーションの表情をお楽しみ下さい。

    必須アイテム、観世の水色も染め上がりました。