• 綿薩摩

    雪の2月が終わり、日差しが暖かくなって参りました。

    先日は息子の通う幼稚園で、雛のお茶会がありました。綿薩摩に春を告げる山鳥の帯を締めて、春らしく装いました。着物も帯も母のものでした。好きなもの、善きものはいつまでも変わりません。薩摩のほっこり感を満喫したいち日でした。

    店内にも綿薩摩を。優しいベージュ系に野口の染帯を合わせて。帯揚げは和小物さくらの段ぼかし。

     

    春の織物も良いものです。


  • フクロウー二塚長生ー

    ひどかった雪が嘘のように空気も空も、すっかり春です。

    忘れられない表情のフクロウ。帯は、二塚長生作。帯揚げは和小物さくら、段ぼかし。地模様のあるごく薄いグレーの色無地に合わせました。

    しっかりとした手描き東京友禅の小紋です。正倉院の図案をモダンに模した塩瀬と合わせて。

    ブルーグレーの春迎え、いかがでしょう。


  • ガーデン

    昨日は日差しも暖かく、春のようないち日でした。たくさんの方がお越しくださって、賑やかなバレンタインデーでした。

    さてエントランスには、春を演出する帯を。絞りと刺繍で可愛らしく「ガーデン」です。

    臈纈で蝶を表現しました。雪輪模様が華を添えます。上品で可憐、人気の塩瀬です。

    寒さは続きますが、日が長くなりましたね。


  • リーゼント

    ようやく日差しが見えました。前庭の灯篭にはリーゼントのような雪が。これがどのように溶けるのか、あるいは何かの拍子に崩れてしまうのか、目下気になるところです。

    是非皆さまと目撃者になりたいものです。円卓スペースで、ご一緒に。


  • 光琳水

    また積もりました。暦の上では春ですから、店内には明るいお色目を。

    光琳水を模した染帯、クラシカルでモダンな雰囲気は、染の百趣矢野ならではの作風です。地色の鶸が上品です。

    最後の一本になりました。徳田義三の袋帯です。ゴールドの地に、鮮やかな大輪の花が魅力的に咲きます。

    雪と格闘しながらも、美しいものの力に日々救われています。


  • 春の香り

    二月が始まりました。今日は、本当に久しぶりにお日様が見えます。嬉しいですね。

    吹く風にどことなく春の香りがします。やはり立春です。

    寒波再びとのことですから、せめて今日だけでも春を味わいたいものです。

     


  • バルコニー

    また積もりました。見上げると、見事なツララがドレミファソラシド。

    ツララの下には絲穂の文字、ガラス越しにはエントランスのひと揃え。着物はアールヌーヴォーをモチーフにした付下げ「バルコニー」、合わせた帯は誉田屋源兵護の牡丹唐草、薄裏葉。何だか素敵なストーリーが生まれそうな組み合わせです。

    雪かきの手をしばし止めて、眺め入ってしまいました。早く雪が溶けて、皆さまにご覧いただきたいものです。

    こんな日ですが、営業はしています。BGMはヴイヴァルディの四季。雪景色と良く合います。


  • 春恋し

    今月は雪に追われたひと月でした。朝からずっと暗く、止まない雪に心も暗くなる日もありました。今、まさに大寒。しかし間もなく立春です。気がつけば、もみじの枝の先が赤くなり春への準備を始めています。

    個人的な事ですが、今春は息子の卒園式と入学式が控えています。その前に、幼稚園での雛茶会も。着物を着なくては!去年は出番のなかった帯を出してみようかしら。一枚の着物に、帯を変えて楽しもうかしら。あれこれと想像が広がります。想像が妄想に変化していくのが、着物の怖いところ(笑)素敵な妄想が現実のものになりますように‥!着物には人を前向きにするパワーが秘められていると思います。舞う雪を眺めながら、つれづれに。春を想います。