• カテゴリー別アーカイブ 商品のご紹介
  • 能登上布の着尺

    上布(じょうふ)とは麻の織物のこと。江戸の頃には「上等な布」を意味し、武家女性に好まれました。越後上布、能登上布、近江上布、宮古上布などがあり、糸を染める染料や柄行きにはその土地によって違いはありますが、どれも苧朝(ちょま)と呼ばれる細い細い麻から作られます。一本の苧麻を爪でさらに細かく裂き、それらを撚り合わせて一反分の糸に仕上げます。それゆえ、上布の魅力は軽く涼しいこと。

    能登上布の特徴は写真のような、細かい亀甲柄。本当に上等な布です。今では、能登上布の織り手はただひとりになってしまいました。大変価値のある一反です。

    帯は、砂川美恵子作、宮古上布の無地。着物も帯も上布の取り合わせ、最高の贅沢です。

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  • 盛夏の「せいそう」

    夏の特別ないち日は、着物で過ごしてみませんか?盛夏の「せいそう」を提案します。

    こちら、糸菊が描かれた夏結城の訪問着。同じ着物で正装と盛装を。 帯、帯揚げ、帯締めの変化を楽しんで下さい。

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    <正装>:菱文様の袋帯を合わせて正装に。白の帯揚げ、帯締めで全体をすっきり清楚なイメージに。 友人知人の披露宴などでは、控えながら華を添える装いになります。

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    <盛装>:絽の染め名古屋帯を合わせて盛装に。 帯締めには、少しインパクトのある色をもってきましょう。 バーティーや同窓会には、メリハリのある着こなしでドレスアップを。

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  • 続:藍は愛

    愛すべき正藍染めの着尺に、いくつか帯を合わせてみました。

    大胆な花柄には、献上博多帯を合わせて爽やかなイメージに。(献上博多については5月12日と13日のブログへ)

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    深い藍の着尺には、あえてシックな半幅帯を合わせてみてはいかがでしょう。この帯、黒でなく濃紺です。お洒落でしょ?!

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    幾何学模様の面白い名古屋帯を組み合わせました。同じ着物も帯を変えて楽しんで下さい。藍の数だけ愛し方があります。

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  • 藍は愛

    藍色が心地よい季節です。私たちが藍色になぜか惹かれてしまうその理由は、まさに愛と言えましょう。藍色ができあがるまでには(藍が建つまで)、作業に携わる人の深い深い愛が不可欠なのです。以前に、藍建ての工程について書いたものがありますので、興味のある方は参考になさって下さい(PDFファイルになります)。

    藍建て

    こちらが、正藍染めの浴衣です。ひと口に藍染めと言っても、一反ずつ藍の濃さが異なり、また柄行きで雰囲気がガラリと異なります。共通しているのは、きっぱりとした美しさ。見ているだけで、心がすっきりしてきます。生地はすべて絹紅梅(絹と綿が半々で織られたもの)。浴衣というよりも、是非夏の着物としてお召しいただきたいですね。 さて明日は、こちらの着尺に帯を合わせてみましょう。

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  • 雪花絞りの浴衣

    「金麦ーー!!」でお馴染み、金麦ビールのCMにご注目下さい。壇れいさんがお召しの浴衣は藤井絞り製、雪花(せっか)絞りのもの。板締め絞りの一種です。難しい染め技法で手間もかかり、なかなか仕上がってきません。CMの効果もあり、今年はすごく人気があるそうです。雪花絞り、お探しの方はどうぞ氷見までお越し下さい。

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    サントリー金麦