かつての名門、岡巳の訪問着です。菊や藤など古典模様の草花を配した、すべて手描きの訪問着です。印象的なのは、青色で描かれた葉でしょうか。東京の染めらしい、垢抜けた青です。金で縁取られた、雲のような模様が全体に動きを与えています。落ち着いた地色で、年齢を重ねても永く愛せる一枚です。
いつ見ても新鮮で、ずっと以前から愛着のある訪問着です。袋帯は誉田屋源兵衛、純金五毛。善きご縁がありますように。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
辻が花の訪問着(藤井絞)に織楽浅野の帯を合わせて、スマートカジュアルな装いでご来店下さいました。柳色の小物が着物と帯に美しく溶け込み、新緑の季節と調和しています。
春のセミフォーマルシーンでは、刺繍で桜を表現した袋帯を締められたそうです。すでに4回、袖を通して下さいました。紬地の訪問着も、こんな風に幅広いシーンに楽しんでいただけると嬉しいです。
今日から5月、素敵な連休をお過ごし下さいませ。
Tsujigahana is a dying work of shibori and sumigaki (black-and-white ink). It was invented during Muromachi Period and Momoyama Period. The patterns are mainly butterfllys, some flowers as huji and aoi colored by brown and green and purple.