• 雨の五郎の後に

    昨日は、芸術文化ホールにて中村獅童さんの公演がありました。

    舞踊「雨の五郎」とトークイベントの後、お立ち寄り下さったお客様方です。

    (左)流水が美しい小紋に、洒落袋帯を。

    (右)梅鉢の江戸小紋に、更紗の帯を。

    源氏香の小紋に、立湧文様の帯を。

    皆さま、帯締めは観世でした。

    余韻に浸りながら、豊な時間でした。


  • 懐石秘密箱

    昨日はお客様と、みそ蔵カフェさんにて行われた懐石秘密箱に寄せていただきました。

    まずは、柿のお菓子「実り」で一服をいただきます。

    後、清傳さんより「かいせき」料理の歴史など、今まで知らなかった貴重なお話をいただきました。

    今の懐石は、百花を盛るようになりましたが、千利久の頃は、削ぎ落とし最後に残ったものに百花をみる料理であったそうです。それは、目に見えないけれども確かにそこにある「清らかな」料理でした。重湯や粥に、少しの香の物、といったような。

    昨日は清らかなお膳との出会いでした。

    お粥が出来上がるまでの時間は、美味しいお酒と吸物、向付、八寸。

    仕上がった重湯の、何と身体に沁みること。後のお粥は、おかわりの度にお米がしっかりと立ち、美味しく、これほどの御馳走はないと感じる程でした。

    久しぶりに現実を忘れた、豊かな時間でした。


  • 盛秋に

    あっという間に秋になりました。

    こっくりと深い抹茶色の無地に、帯の椿模様が映えます。

    こちらは、手描きの東京友禅です。

    もみじばかりの訪問着、シンプルで力強く、そしてとても上品です。今はありませんが名門、岡巳の逸品です。

    帯は誉田屋源兵衛。オパールを砕いて織り込んだ、非常に存在感のある帯です。

    盛秋の装い、いかがなさいますか?


  • 愛し日々ビビ

    先日某邸宅にて、それはそれは素敵な中国茶会にご縁がありました。

    四季折々の木々が楽しめる自然の中を通って、邸宅内に。

    金沢からのお客様と開始を待ちます。

    菊花茶をいただきながら、芸術家のおふたりによる短歌の朗読に聞き入るひととき、そして身体に染みる御膳、薬膳スープ。

    時間を忘れ、初めての方との弾む会話に心が躍り、豊かな重陽の日となりました。

    手描きの菊ばかりの訪問着に、久々に袖を通せたことも嬉しいことでした。


  • 秋の夜空に

    この頃は雲が多い夜空ですが、もうすぐ中秋の名月です。

    サロンでは、見上げる夜空をイメージした装いを。

    京都あさみオリジナルの小紋に、大きな丸を大胆に表現した帯を(成謙)合わせました。ツートーンのシンプルな組合せです。

    (左)立巻絞りの小紋(藤井絞)に、小さな丸がふたつ浮かびます(帯は成謙)

    (右)蛍絞りの小紋(藤井絞)に、色々な月がパッチワークで表現された帯を(小袖屋)

    秋の夜空をご一緒に。


  • お祝い着

    今日から長月、すっかり秋の風になりました。

    男の子のお祝い着セット、ございます。

    女の子の華やかなセットとはひと味違い、すっきりとシャープな印象です。

    節目の日の迎え方は様々に変わりましたが、やはり自分の衣装として所有する喜びは大きなものです。