• 絞りのハンカチ

    当店のベストセラー、絞りのハンカチ。この度、久しぶりに新柄が入りました。一番左の紺色は、復刻色。オススメです。

    絞りハンカチ

    一枚千円という手頃感から、贈り物にされるお客様が多いのですが、近ごろは観光でふらりとお立寄りになる皆様が、お土産にまとめて購入されることが増えました。このハンカチは、いかにも観光土産ではないところがいいんです。お魚の美味しい氷見という所に行ってきたけれど、お魚だけじゃなくて、ハットリくんだけじゃなくて、ちゃんとしたギャラリーもあって、ちょっと珍しいきれいなハンカチもあったのよ、さぁ、好きな色を選んで!という感じで。氷見でのエピソードに、お洒落が加わって、とてもいいんです。

    ハンカチというものは不思議なもので、人からいただくと何だかとても嬉しいものですね。一枚一まいに、思い出が込められていたりして、オーソドックスですが永遠のアイテムではないでしょうか。


  • 手をめぐる四百字

    季刊『銀花』の連載をまとめた『手をめぐる四百字』という本があります。作家、役者、ピアニスト、画家、あらゆるジャンルの著名人が、それぞれ「手」について四百字のエッセーを書いています。生原稿がそのまま載っていて、その人の書く文字そのもの、筆跡、文体、息遣いがリアルに感じられます。

    この度パート2が出まして、こちらは女性だけのエッセーを集めたものです。女性だけと言えど、職業や生い立ち、歩んできた道のり、刻まれた記憶よって、こんなにも様々な「手」があるものかと驚かされます。どれも印象的で、これはというひとつをご紹介できません。四百字は原稿用紙一枚ですが、ほんの一枚に収められた「手」の世界は、限りなく広く深いものです。

    明日で彼岸が明けますが、この一週間は、ご先祖に手を合わせることが多かったのではないでしょうか。故人を想う時、祈る時、厳かな気持ちの時、自然に手を合わせてしまいます。手は、非常にスピリチュアルな部分なのでしょう。

    さて、身に着けるものを選ぶ時、顔映りばかりを気にするものですが、手映りというものも、これ大切です。腕を露出しない着物の場合は特に。袖口から見える手は、まさにその人と成りそのもの。手によく映る色、柄、生地感を発見して行くのも、和装の楽しみです。

    この秋は、手について少し考えてみましょうか。


  • 秋のおとずれ

    今週、氷見ではたくさん雨が降りました。今晴れていたかと思うと急に土砂降りになったり、お天気には振り回されっぱなしでしたが、ひと雨ごとに涼しくなり、秋のおとずれを感じるようになりました。夕方、早く暮れる空、虫の鳴き声、ひんやりとした空気。猛暑、残暑はどこへやら。来週は22日は、十五夜ですものね。きれいなお月様、見たいものです。

    20日敬老の日、23日秋分の日は通常とおり営業致しております。しっとりとゆっくりと、秋の時間を絲穂でぜひとも。お運び、お待ちしております。