• 麻の紺色の帯揚げ

    今夏、好きでよく組み合わせました。鮮やかな水色の夏大島と、芭蕉布。ここで大活躍したのが、麻素材の紺色の帯揚げです。紺という色だけでなく、麻の素材感が、大島の水色と芭蕉布のベージュ系をうまく調和させました。着物も帯も織物の場合、帯揚げは縮緬のような柔らかい素材にするよりも、麻など少しざっくりした素材を合わせると、全体がまとまるようですね。ほんの少ししか見えない帯揚げですが、色だけでなく素材選びもコーディネートの重要なポイントです。紺色は、困ったときのお助けアイテム。着物と帯の色がケンカしそうになったら、紺色を合わせてみてください。それから、グレーも中和色に最適です。

    大島


  • チューリップの花びらやき

    「裏管理人」です。

    関西在住ですので、ふだんはもちろん絲穂にはいませんが、夏と春先の年に2回くらいは氷見に行き、いるでもなくいないでもなく、風にようにと言うか亡霊のように、絲穂の中をゆらゆらしています。あくまでも「裏」管理人なので、店内で漂っているときも、絲穂の営業と売り上げの邪魔にならないよう、いらっしゃったお客様と直接話すことはほとんどないのですが、ごくまれに仕事(呉服とはまったく関係がない裏管理人の本業)に関連してお話させていただくことがあります。

    先週氷見に潜伏中に、そのような話をさせていただいた方から、「チューリップの花びらやき」というお菓子をいただきました。なんでも、砺波市内で販売されているお菓子なのだそうです。カステラ生地の中にあんこや白あんを入れて焼き上げています。残暑の中でも、熱いお茶をすすりながら食べたい、あとをひく味です。お心遣い、本当にありがとうございます。

    20100905

    その時の話の続きになりますが、ごくごく私的なメッセージを。

    与えられるのを待つのではなく、何かを求めて自発的に動くという、受け身から能動への姿勢の変換によって、同じ環境に4年間身を置いても、結果は全く違うものになると思います。ワープロソフトと同じかもしれません。ただ単に文字を打ち込んで素っ気ない書類を作るだけという人もいるでしょう。あるいは、ワープロソフトがもっている機能をあれこれ引っ張り出し、文字の色、大きさを変え、画像を貼り付け、動画も貼り付けてみたり、音声ファイルの読み込みをしたりして、より華やかで見栄えのする「立体的な」文書ファイルを作成する人もいるでしょう。同じソフトを使っても、そのソフトがもっている可能性としての機能を引きずり出すかどうかは、使用者の心構え次第です。充実した文書ファイルを作るにはどうしたらいいのか?と考えてみると、それだけで周囲の世界が変わって見えるかもしれません。自分の視点の置き方次第で、周囲を違った世界に変えてしまうような能力を身につけることが、これから求められることなのだと思います。


  • 読谷山花織

    沖縄の伝統的な織物、読谷山花織の帯です。前庭を臨むスペースにてどうぞ。花織独特の模様、糸の色合いを感じて下さい。沖縄の織物は、地域地域で特有の植物から糸を染めるので、味わい深い色が楽しめます。

    花織


  • ガラスのオブジェ

    季節事の、いろいろにオブジェを変えて楽しんでいます。夏の間は、こちらのガラスを。アンティークのもので、ブルーの部分を小さく残すのが、技法としてとても難しいそうです。今年は残暑が厳しいので、もうしばらくここに居てもらいましょう。

    2010.8.25


  • おすましバッグ

    シンプルなおすましバッグ入っています。

    こちら、白地に赤やピンク、橙などの模様が可愛らしく散りばめられています。

    2010.8.24

    こちら、地風がお洒落な白のバッグ。すっきりと美しいですね。

    2010.8.24.2

    どちらも、シンプルですがたっぷり入る、女性にとっては心強いアイテム。お稽古に、およばれに、観劇に、様々なシーンでお使い下さい。せっかくドレスアップした日には、おすまし顔で参りましょう。


  • 麻の帯

    ただ今のエントランスです。色無地に麻の名古屋帯を合わせて、秋単衣の装いに。幾何学模様がお洒落な帯は、紬から小紋、色無地までシーンに合わせていろいろに楽しめます。5月から9月半ばまで長い期間、活躍します。

    写真では分かりにくいのですが、色無地は、地模様がとても素敵なんですよ。是非、店内でご覧下さいませ。

    2010823


  • 誉一山荘 オーベルジュドゥミクニ

    かつて料理旅館だった誉一山荘が、オーベルジュとして生まれ変わりました。三國清三シェフ監修のフランス料理が楽しめます。氷見の食材と、一流シェフの技のコラボレーションに興味津々です。誉一山荘からの美しい景色も、ご馳走ですよ。三國ファンとしては、今一番の関心事。早く行ってみたいですねぇ。


  • 本モスの腰紐

    見えない部分ですが、見えない部分も可愛くしたい方に。本モスの腰紐、刺繍タイプと友禅タイプ、どちらも根強い人気です。腰紐が可愛いと、ウキウキしますね。今日は刺繍の紐をどの部分に使おうかなぁ〜、なんて迷うのも楽しいです。

    20100820


  • 白の半襟

    さて、9月はお茶会やお稽古事の発表会が多いようです。

    近ごろ、皆さまにお勧めしているのが、単衣用の半襟です。織り模様があるタイプで、揚流のような柔らかさです。一般的な白無地の半襟よりも、自分らしさを演出できますし、白無地と同じ扱いなので、小紋、色無地、訪問着、どんな装いにも合います。

    いわゆる真っ白ではなく、微妙にクリームがかっていたり、ほんのりベージュピンクの色合いだったり、一枚ずつ個性がありますので、お顔映りによって選んでいただける「白」になっています。半襟の色は、実はとても重要です。お顔の表情だけでなく、着物と帯の表情も半襟の色によって随分と変わってきますから。

    この秋は、襟元に注目してみてはいかがでしょう。

    20100819