• カテゴリー別アーカイブ お着物の話題
  • ひとつ身

    二階の床の間です。この時期はいつも、息子のひとつ身を飾ります。矢、葵の葉など男の子の縁起柄をあしらった、藤井絞りの別注品です。色合いがとても気に入っています。

    sibori

    お宮参りや七五三に、四つ身の肩揚げ、房帯のご注文など、お子様のお着物に関するご相談をたくさんいただいております。節目の季節です。他で求められたお着物もメンテナンス致します(クリーニング、お直し等)

    さて、朝のひとコマです。落ちた氷を重ねて、クリスタルの塔。3歳になると、何かを組み立ててつくることが楽しいようですね。格子の影と相まって、グレーの濃淡が仕上がりました。5歳になって、ひとつ身を纏う時にはどんなことに興味を持っているのでしょう。着物には、未来があります。

    crystal


  • 永く愛せるこの一枚ー江戸小紋ー

    10月に入りましたが、単衣を着ています。こちらの江戸小紋には、10代の頃から袖を通しています。深い緑をさらに深くしているのは、橙色のドット。それらのドットはすべて、小さい市松模様になっています。まさに江戸小紋ならではの奥行き。

    kousi

    江戸小紋と言うと、茶道によく用いられますが、私が初めて纏ったのは、日本舞踊の舞台でした。「猿舞」「浦島」を舞いました。その時は金無地の袋帯を後見に結んで。今は、写真のような紬帯と合わせて普段に楽しんでいます。かっちりとしたフォーマル帯も、遊び心のある帯ものせてしまうのが、江戸小紋の懐の深さでもあります。この深緑の色は、初夏にはの新緑のイメージになり、秋にはこっくりとした印象にもなります。永く愛せる一枚、江戸小紋は是非お勧めです。


  • 更紗さらり

    サロンにてお楽しみ下さい。印象的な鼠地に、ひさごを上品にあしらった付下げです。更紗を絞りで表現した優しいタッチの名古屋帯を合わせました。秋は更紗模様が映えます。

    sarsa

    帯締めの観世は、ブルーの房がポイントです。帯揚げは暈かし、キラキラと色々な表情を見せます。さらりとさりげなく、美しい装いで、秋の時間を過ごしたいものです。


  • 無敵の献上帯

    9月のとある日、お着物でお出かけ下さったお客様です。昼間は真夏のような暑さ、お篭が素敵です。

    kago

    綿麻の小紋に、献上帯。茶系でまとめ、秋の気配も取り入れた装いです。

    kenjyou

    9月を過ぎても、暑い日がたくさんあります。そんな時役に立つのが、献上帯。気負うことなく、着物を楽しむことができます。場もききます。無敵の献上帯、是非皆さまのお手元にも。


  • 兎をモチーフに

    まだまだ日差しは強いですが、風は秋の爽やかさです。連休は、いかがお過ごしですか?

    エントランスには、兎の餅つき。表情も愛らしく。

    rabbit

    円卓のスペースには、辻が花の帯。こちらも兎が美しく。地色の焦茶が良いですね。

    tsujigahana

    明日、敬老の日は営業致します。皆さまのお越し、お待ちしております。


  • 藍田正雄ー引き杢ー

    当店で根強い人気を誇る、藍田正雄氏の引き杢。型を微妙にずらしながら染め、杢目のような模様を生み出します。藍田氏ならではの技法です。上品さと存在感を併せ持つ、江戸小紋の神髄ですね。着物は、臈纈の小紋。クリーム系の優しい色会いです。色無地のようにお召しいただけます。

    himimoku

    襦袢のお洒落もお忘れなく。適度に張りのある素材感は、一度着ると手離せないと好評です。柄もとてもお洒落。京都浅見の逸品です。

    asami


  • 友禅、薩摩、秋の秀作

    朝晩の冷たい空気が、秋の訪れを感じさせます。

    昼間はまだ暑くても、不思議なもので、ガラスや風鈴や、着物でも透ける素材のものはピントこなくなるものです。

    (右)萩を手描き友禅で表現した、非常に上品で繊細な帯です(二塚長生作)同系の無地的な小紋とともに。斜めの細い縞模様があります。帯のブルーが印象的です。

    hagi

    (左)きものは綿薩摩。永江朗夫作。ほっこり感としなやかさが魅力、単衣にぴったりです。帯は上原美智子作。糸、染織の良さを最大限に表現した、織りだけの究極の無地です。さらりと装いたい、組み合わせです。


  • 秋の草花

    雨続きのお盆でした。ようやく日差しが見えてきました。

    残暑は続きますが、店内は、単衣の提案をしております。秋の草花を全体に描いた優しいタッチの訪問着、是非お二階でご覧下さいませ。帯は生絹(すずし)の綾。紗のような軽さは、単衣の時期に最適です。引箔という西陣伝統の技法を使用しました。松葉をモチーフにした、色合いの美しい一本です。

    autumn