永く愛せるこの一枚ー江戸小紋ー

10月に入りましたが、単衣を着ています。こちらの江戸小紋には、10代の頃から袖を通しています。深い緑をさらに深くしているのは、橙色のドット。それらのドットはすべて、小さい市松模様になっています。まさに江戸小紋ならではの奥行き。

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江戸小紋と言うと、茶道によく用いられますが、私が初めて纏ったのは、日本舞踊の舞台でした。「猿舞」「浦島」を舞いました。その時は金無地の袋帯を後見に結んで。今は、写真のような紬帯と合わせて普段に楽しんでいます。かっちりとしたフォーマル帯も、遊び心のある帯ものせてしまうのが、江戸小紋の懐の深さでもあります。この深緑の色は、初夏にはの新緑のイメージになり、秋にはこっくりとした印象にもなります。永く愛せる一枚、江戸小紋は是非お勧めです。