• カテゴリー別アーカイブ お着物の話題
  • 友禅、薩摩、秋の秀作

    朝晩の冷たい空気が、秋の訪れを感じさせます。

    昼間はまだ暑くても、不思議なもので、ガラスや風鈴や、着物でも透ける素材のものはピントこなくなるものです。

    (右)萩を手描き友禅で表現した、非常に上品で繊細な帯です(二塚長生作)同系の無地的な小紋とともに。斜めの細い縞模様があります。帯のブルーが印象的です。

    hagi

    (左)きものは綿薩摩。永江朗夫作。ほっこり感としなやかさが魅力、単衣にぴったりです。帯は上原美智子作。糸、染織の良さを最大限に表現した、織りだけの究極の無地です。さらりと装いたい、組み合わせです。


  • 秋の草花

    雨続きのお盆でした。ようやく日差しが見えてきました。

    残暑は続きますが、店内は、単衣の提案をしております。秋の草花を全体に描いた優しいタッチの訪問着、是非お二階でご覧下さいませ。帯は生絹(すずし)の綾。紗のような軽さは、単衣の時期に最適です。引箔という西陣伝統の技法を使用しました。松葉をモチーフにした、色合いの美しい一本です。

    autumn


  • ひとつ身、揃いました

    女の子のお誕生お祝いに、ひとつ身の一揃えです。古典的な加賀友禅のお着物に、可愛らしいピンク色の被服、房帯の黄緑がポイントです。バッグと草履は赤でまとめ、華やかな装いになりました。襦袢は正絹の別注品です。

    hitotumi

    縁起の柄、麻の葉の浴衣も一緒に。疋田絞の帯揚げを、帯として。上品なゴールド系でまとめました。

    yukata

    輝かしい一生を送られますように。おめでとうございます。


  • 鱗ー本羅ー

    月曜恒例、きものの時間。昨日は本羅の帯(誉田屋源兵衛)を久しぶりに。盛夏を迎えると必ず一回は締めたくなる一本です。本羅ならではの柔らかさ、シルエットの良さが感じられます。縁起の鱗をモチーフにした織りなので、付下げ等と合わせてフォーマルシーンにもよく活躍しました。着物は、定番の変わり絽。麻の帯揚げが装いにポイントを付けます。

    uroko

    この暑さの中、着物を着ることは勿論とても暑いのですが、私は夏こそ着物だと思っています。肩から手首まで覆われている安心感があります。夏ものでなければ味わえない、涼を感じるため素材感、柄、色があります。夏こそ着物です。


  • 古箔と螺鈿と

    誉田屋源兵衛の帯です。名塩の古箔を使用。螺鈿を織込みました。角度によってキラリと光る究極の作。人間国宝、二塚長生の訪問着と合わせました。糊糸目の直線、こちらも究極。是非近くでご覧いただきたい手仕事です。独特の藍色は、眺めていると引き込まれ、しばし暑さを忘れます。

    osao

    力のある作品を見ていると、これが本当のきものなのだと実感します。語りかけてくるものを受け止めたり、インスピレーションを研ぎすましたり。身に着けるだけでないきものの在り方が、あります。


  • 夏の着尺ー絞りの色々ー

    浴衣としても、夏の着物としてもお召しいただけます。

    どちらも鉄線を表現しました。左は雪花絞り。中心のピンクがポイントです。総柄で大胆に着こなして下さい。

    右は帽子絞り。紫の地色にくっきりと浮き出る白の鉄線が、きれいです。

    sibori

    こちらは、竜巻絞り。地色の滅赤が印象的です。いびつに走る黒のラインがいかにも手仕事の雰囲気。丈の長い半幅帯で、色々な結びを楽しんで下さい。

    tatumaki

    絞りと言っても、様々です。長い歴史のある伝統の技ですから、日本人の心に響くものがありますね。お好みの絞りを是非、見つけて下さい。


  • 変わり絽ー薄ピンクー

    昨日ご紹介しました変わり絽の着尺、薄いピンクもございます。こちらは、柄もハッキリと致します。トンボを上品に表現した絽の名古屋帯とともに。盛夏の美しい装いです。

    ro,pink

    絽の小紋、夏ツバキ。流れるような図案が印象的です。地色も控えめで、長くお召しいただけます。帯は琴糸で織り上げた「笹蔓段紋」。夏のお茶会にぴったりのコーディネート、いかがでしょう。

    syara


  • 変わり絽

    月曜の午前中には、着物を着るようになりました。ホンの束の間、気持ちのリセットです。手紙を書いたり、普段読めない本を読んだり、お客様とお話ししたり。

    ro

    着物は変わり絽。無地に見えますが、ごくうっすらと引き染めのような模様があります。微妙な地色と相まって、独特のニュアンスが楽しめます。さらさらと風合いも良く、夏はいつもいつも、これです。献上帯も映えます。黒地の帯揚げには、ツバメの柄がありますが、結び方次第で見えたり隠れたり。今日は見えませんね(笑)見えないなら見えないままでもいいかと、思うようになりました。襟元のかき合わせに寄る、絹の皺もとても好きです。

    月曜の午前、着付けのレッスンいかがですか?


  • 夕涼みー紗九寸ー

    絽の訪問着です(藤井絞)雪輪に千鳥。ほんのり生成りの地色に、千鳥が映えますね。帯は紗の九寸。グレー地の芯をが入れて仕上げます。手織り独特の繊細さとしなやかさがあります。

    fireworks

    誉田屋源兵衛の新作のゆかたです(紋散らし)古典文様がモダンに表現されています。上等で贅沢な夏着尺となりました。幅広い年齢層にお召しいただけます。

    montukusi

    昨日は、婚礼の訪問着をお探しの方仕様に、二階はすべて袷のフォーマルもの一色のしつらいとなりました。一夜明け、今日は薄物一色に。どっしりと重量感のある雰囲気から、さらりと涼感の漂う空間へ。見応えのある在庫があるおかげで、私たち自身がきものの世界をとても楽しんでいます。是非、ご予約されてご来店下さいませ。℡:0766-74-6218