近頃は雨がよく降ります。
着付けのレッスンで自信をつけられたお客様、出勤前に着物に着替えてちょっとご挨拶へ。雨の日の味方、雨コートも忘れずに。無地のように見えて、細かい縦縞です。紫系のボカシに落ち着きがあります。永く愛せる一枚、皆さまもいかがでしょう。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
ただ今のエントランスです。織楽浅野の印度花金襴。白を基調にした上品な名古屋帯です。光の具合で、文様の存在感を楽しむことができます。黄色がポイントです。帯締めは、二色遣いの平組。新シリーズです。
前庭を臨むスペースでは、安土桃山時代の図案をモダンに表現した袋帯をご覧いただいております。「辻が花祥」、クラシカルな雰囲気が人気です。
成人の日を前に、前撮りをされるとのことで、お立寄り下さいました。古典的な雪輪柄を上品に表現した、美しいお振袖です。地色の紅がとても印象的で、染めの良さが出ています。巷でよく見かける「赤の振袖」とは趣が異なります。帯は、お母様がご結納された際にお持ちになったもの。着物との相性はぴったりです。帯締め、帯揚げは鶸色で統一し、ポイントのある装いに仕上げました。
お客様のリクエストで、髪飾りの組紐もすみ黒で別注致しました。伝統はそのままに、モダンな色合わせのトータルのコーディネートです。
新年より、親子揃っての晴れ着姿でのお出かけ、本当に嬉しかったです。
二階の展示場では、誉田屋源兵衛の帯をご覧いただいております。
古箔に螺鈿を織り込みました。角度によってキラキラと輝きます。軽くしなやかで、非常に贅沢な手触りです。着物は墨絵のような訪問着。竹にうっすらと光が差し込む様子が描かれています。上質な着こなし、いかがでしょう。
源氏香をシンプルに表現しました。名は「伎寿奈(きずな)」。締めると、ちょうどお太鼓のところに「叶」という文字がくるよう裏地に織り込まれています。見えないところに、きちんと吉祥の意味が込められた、いかにも名門の帯屋らしい逸品です。着物は大輪のバラと絞りで表現した訪問着。纏うと、どんな感じになるのか想像するのが楽しみな美しい着物です。