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  • くも、もくもくと

    今年の年賀状は、藤井絞の振袖でした。

    ただ雲ばかりを桶絞りで表現したこの振袖はに、シンプルであるが故の力量があります。

    それぞれの色の深み、色の持つ力を感じます。

    雲には、神様や精霊が宿ると言われました。

    もくもくと上昇する雲は、吉祥柄として喜ばれ愛されてきました。

     

    震災から1ヶ月です。

    どことなく沈んでいた心を雲に乗せて、平らかに立春を迎えたいものです。


  • オリーブオイルと中国茶

    師走に入りました。

    目まぐるしいお天気ですが、皆様お変わりありませんか。

    先日みそ蔵カフェさんにて、オリーブオイルを贅沢に使ったお食事と中国茶の会がありました。金沢からのお客様と共に、身体が喜び心が整うひとときを過ごしました。

    蕪とリンゴのポタージュ、きのこのパスタとビーツのタルタルの一皿。

    サフランのリゾット、サフラン茶、デザートのアイスクリーム(こちらにも勿論、オリーブオイルを)

    ビーツのタルタルは、ビーツとイチゴと紫芋の取り合わせです。同じ色の食材を合わせるとうまく行くことが多いそうです。なるほど、きものも同じです。同系色でまとめると、うまく行きます。

    お客様コーディネートです。深緑色の地に、可愛らしいお人形があちこちに。

    藍田正雄氏の引き杢の帯と共に。どちらも東京の取り合わせで、まとめられました。

    素敵です。


  • ttv kitchenへ

    盛秋のランチ会、北八代のttv kitchenさんへ。

    すべて女将手作りの優しい美味しい豆皿料理、堪能致しました。

    ご覧くださいませ。これに、ご飯とお味噌汁が付きます。

    お料理を待つ間、様々なアート作品と芸術本に触れ、飽きることがありません。

    江戸小紋、撒き糊の帯、藍田正雄(雪月花)、鳥獣戯画、皆さまお好みの秋を味わいました。

     

     

     


  • 総絞りの振袖

    祖母の時代にお求め頂いた、総絞りのお振袖です。

    お孫様がお召しになるので、帯締めや帯揚げなどの小物合わせにいらっしゃいました。

    赤、ではなく少し朱がかった地色がとても新鮮でした。

    時が経つにつれ、段々と価値の上がる総絞り、大切にして下さって本当に嬉しいです。


  • ほぼワントーンの

    エントランスにて。

    着物 江戸小紋 保科信作 万筋

    帯 つづれ 雪花紋

    帯揚げ 京鹿の子絞り

    帯締め 観世

    紫を基調に、帯だけが白というほぼワントーンの装いです。

    トーンが同じ時は、帯揚げに絞りを取り入れ少しボリュームを出したり、

    同色でも明度の違う帯締めを用いると、メリハリのあるコーディネートになります。


  • おばあさまの

    成人式の前撮りを終えお越し下さいました。

    かつて、おばあさまのものであった振袖です。

    当時、うちの祖母が別注をかけ振袖で、非常にクラシカルであり、モダンです。

    帯はこちらです。

    令和の時代に、また新しく蘇りました。