晴天に恵まれ、今年も無事に有職雛が揃いました。今月末まで、皆様をお待ちしております。
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芳輪ー京都 松栄堂ー
昨日は啓蟄でした。いかにも虫たちが這い出てきそうな、春の一日でしたね。
日差しが出てくると、マップを手に商店街を歩く観光客の姿が多く見られるようになりました。先日は栃木からの女性おふたりが、フラリとお立ち寄り下さいました。入るなり、芳輪の香りがすると言われ、しばし松栄堂 堀川の香りで話に花が咲きました。
芳輪は、毎朝たきます。今日も一日無事に過ごせるよう、思いを香の道筋にたくしながら。香の流れる様子には、単純に「けむり」と言ってはいけない美しさがあります。時に渦を巻くように、時に真っ直ぐ竜巻のように、時にかな文字のような風情でこれから起こる出来事を知らせるように。そうしていつの間にか、店の至るところに、その香が染み付いているようです。
目には見えませんが、しかとその存在を現す芳輪、さて今日はどのような展開になりますでしょうか。
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トリの親子ー伊藤若冲ー
お正月のしつらいも終わです。酉年にはいつも、伊藤若冲のトリの親子を掛けます。墨の美しい筆跡、墨のえも言われぬ香り、今にも地を蹴らんばかりの脚の躍動感、12年ぶりの再会です。
是非、間近でご覧下さいませ。
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貝、並ぶ
ワタクシゴトで恐縮ですが、息子は5歳になりました。昨年末は仲良しメンバーでクリスマス会をうちで催し、親子5組総勢13人でひとときを過ごしました。5歳ともなれば、子供は子供同士で遊び、母は母同士でママトークを繰り広げ、みんな成長したよね、私たち、ようやくゆっくり語れるようになったよね、と。
年が明けてからは、東京からのお友達が(お父様のご実家が氷見)遊びに来てくれました。男同士ということもあり、近くの草むらまで狩りと称した冒険に出かけて行きました。長い時間の後、帰ってきたふたりの手には大きな貝が。草と溝と砂利しかないところで、どうやって見つけたのでしょう。いかにも大きな収穫をしたかのような、意気揚々としたふたりの表情が忘れられません。そう言えば自分も、光禅寺さんの砂利で長い長い間遊んだなぁと、あの頃のそうぞう(想像、創造)力を思い出しました。
この冬休みは、子供たちがよく出入りし子供たちの声がたくさん響きました。長かった冬休み、どうなることかと思いましたが、取り巻くご縁、皆さまのお陰で何とか乗り切ることができました。今日から始業です。そろそろ私も、着物に袖を通したくなってきました。
















