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  • 芳輪ー京都 松栄堂ー

    昨日は啓蟄でした。いかにも虫たちが這い出てきそうな、春の一日でしたね。

    日差しが出てくると、マップを手に商店街を歩く観光客の姿が多く見られるようになりました。先日は栃木からの女性おふたりが、フラリとお立ち寄り下さいました。入るなり、芳輪の香りがすると言われ、しばし松栄堂 堀川の香りで話に花が咲きました。

    芳輪は、毎朝たきます。今日も一日無事に過ごせるよう、思いを香の道筋にたくしながら。香の流れる様子には、単純に「けむり」と言ってはいけない美しさがあります。時に渦を巻くように、時に真っ直ぐ竜巻のように、時にかな文字のような風情でこれから起こる出来事を知らせるように。そうしていつの間にか、店の至るところに、その香が染み付いているようです。

    目には見えませんが、しかとその存在を現す芳輪、さて今日はどのような展開になりますでしょうか。

     


  • にゃん

    昨年末に、子猫たちが生まれました。いわゆる野良猫ですが、ご近所さんの美味しいご飯にありついているのか、寒い中でも元気に生きています。時々、うちの蹲の水を飲みに来ます。

    私に気付き逃げていくところを、パシャリ。振り向いているのがお母さん。二匹の子供たちは、モカと白のミックスで本当に可愛い顔をしています。お近くまでいらしたら、にゃあ!という声に耳を澄ませてみて下さい。

     


  • 日差しを待ちながら

    昨日はどんどん雪が降り続きました。今朝は地面がバリバリ。皆様、ご無事でしょうか。

    さて店内は暖かい日差しを待ちながら、つくしの一輪生を。土山敬司さんの(西宮は名塩の方です)作品です。やわらかな雰囲気で、春を告げます。

    エントランスには、和小物さくらの新作を。台、鼻緒、前ツボ、すべてモカ系でまとめたお草履です。台には真綿が入り、一度履いたら手放せなくなる心地良さです。

    明日は皆様にお会いできますこと、楽しみにしています。和のひとときをご一緒に。

     


  • 貝、並ぶ

    ワタクシゴトで恐縮ですが、息子は5歳になりました。昨年末は仲良しメンバーでクリスマス会をうちで催し、親子5組総勢13人でひとときを過ごしました。5歳ともなれば、子供は子供同士で遊び、母は母同士でママトークを繰り広げ、みんな成長したよね、私たち、ようやくゆっくり語れるようになったよね、と。

    年が明けてからは、東京からのお友達が(お父様のご実家が氷見)遊びに来てくれました。男同士ということもあり、近くの草むらまで狩りと称した冒険に出かけて行きました。長い時間の後、帰ってきたふたりの手には大きな貝が。草と溝と砂利しかないところで、どうやって見つけたのでしょう。いかにも大きな収穫をしたかのような、意気揚々としたふたりの表情が忘れられません。そう言えば自分も、光禅寺さんの砂利で長い長い間遊んだなぁと、あの頃のそうぞう(想像、創造)力を思い出しました。

    この冬休みは、子供たちがよく出入りし子供たちの声がたくさん響きました。長かった冬休み、どうなることかと思いましたが、取り巻くご縁、皆さまのお陰で何とか乗り切ることができました。今日から始業です。そろそろ私も、着物に袖を通したくなってきました。


  • 新年に向けて

    エントランスでは、誉田屋源兵衛の袋帯と色無地を組み合わせ、初春の装いをご覧いただいております。

    左 美山織、柿渋染着尺と漆を織り込んだ「華更紗」

    右 毛万筋江戸小紋と古箔を織り込んだ「唐草」

    二階にはユリ、松、菊、千両など華やかに揃いました。

    今年も一年、皆さまとご縁がありましたことに感謝をし、明年も良縁を結んで参れますよう願います。無事に良き年をお迎になりますように。

     


  • 赤くあかく

    和小物さくらの新作が入りました。赤のエナメル台に、松葉模様をモチーフにした鼻緒をすげました。冴えるお草履です。

    店内には赤いスイートピーを。ヘレンドのカップも美しく。

    本日23日は営業しています。外は真冬の寒さですが、春を予感させる装いで皆さまをお待ちしております。


  • すっきり

    小雪がチラチラ舞う中、朝から庭木の剪定が行われ、もみじの木々はすっきりとした輪郭になりました。キュートです。

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    店内は椿が彩ります。開くかどうか、お楽しみの表情です。

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    暖簾は水引の装いを。

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    帯の色々シリーズは、市松模様の本袋を。人気の古典柄に、品格が漂います。

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    しばし寒さを忘れ、和のひとときをお過ごし下さいませ。