春の陽気となりました。剪定されたもみじの枝は、赤く色づき生命力を感じさせます。新芽が楽しみですね。
近ごろは、お昼にサンドイッチの予約をよくいただきます。前庭を臨むお席で、ゆったりとランチのひとときをどうぞ。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
『家庭画報』4月号はご覧になりましたか?21ページ、エディターズレポートで紹介されている創作和紙工房「まるとも」さんとは、長い長いお付き合いがあります。絲穂の開店当初からですから、30年以上になりますか。案内状をはじめ、お礼状の便せん封筒、たとう紙、手提げバッグ、包装紙、紙という紙はすべて、まるとも製。シンプルなものから、誌上で紹介されているようなモダンなデザインのものまで、いろいろとオリジナルの紙を作ってもらえます。当店では、手紙用にはいつも罫線のない無地をお願いしています。和紙は、見た目も手触りも特別な感じがして、背筋がピンとなりますね。紙の良さに助けてもらうばかりで、字も文章も上達しないまま月日だけが流れておりますが……気持ちだけは伝わるように、書いております。手書きのメッセージ、受け取られたお客様は、ああ、まるともさんの和紙だと手触りなど存分に感じて下さいね。
捨てられないもののひとつに、手紙があります。毎年、友人知人、たくさんの人から届くメッセージ。その人そのものをうつすもので、決してお金で買えるものではなく、これほど貴重なものはないのではないかと思い、紙の山は高くなるばかり。パソコンやメールが主流の時代ですが、だからこそ、紙にこだわった「自分らしい」手書きが活きてくるのかもしれません。
今日から3月です。暖かい日差しが待ち遠しくなりました。幸田文の随筆に、「春」は「張る」に通じ、自然界のあらゆるものが大きく膨らみ、実ろうとする季節だとあります。地中に張った根から養分水分を摂り、木々は大きく成長し美しい花を咲かせます。鳥たちは声を張って春を告げます。
さて、私たちは…。春は出会いと別れ、いろいろなご縁が変化する季節。期待に胸が膨らむことがあれば、切なさで胸が張り裂けそうになることもあるでしょう。今月はどのように心がはるのか楽しみです。どうぞ皆さまに、素敵な「はる」が訪れますように。
先月は、お子様の卒業式、卒園式には着物で!と希望されるお客様が数名、着付けの練習にいらっしゃいました。是非、本番では自分らしいスタイルで、胸を張って節目の一日をお迎え下さいませ。着付けのレッスンも、随時承っています。
カウンターの一番奥は、僕の特等席。いつもだれかのお膝の上で、お客さんがいらっしゃるのを待っています。あの暖簾に人影が映ると、ワクワクするんだ。皆さんに声をかけていただいて、握手してもらったり、抱っこしてもらったり、刺激がいっぱい!
コーヒーの良い香り、パンの焼ける良い匂い!僕も最近は、コーヒーカップってものにハマってます。歯でカチカチすると、良い気分。本当はフレンチトーストを食べてみたいけど、ちょっと早いみたい。次に氷見に来た時には、食べられるかな。お店での楽しい時間も、今週いっぱい。お客さんのお顔、たくさん覚えたよ。着付けってっものも、何度も見た!ああやって、女の人は変身するんだね!!
ようやく陽射しが出てきて、お外が明るくなりました。このお店は、お日様の光がたくさん入るから、気持ち良いんだよ。今日は、どなたにお会いできるのかな。